第63章 新たな来訪
ルパンとの睨み合いはしばらく続いた。←2676ページ参照
ケイト「本当だという証拠は…
今から入って、神石へ触れるだろうネズミが証明してくれるだろう」
ルパン「?どこに?」
「ちゅっ」
ルパン「うっそぉ!?;」ぎょっ!
次元「おい。心変わりは起きたか?」
ルパン「いや、今そんなん言ってる場合じゃねえっての!;」
五ェ門「?花火は盗む合図ではないのか?」
ルパン「そんだけどもネズミ見ろ!」
「「?」」
ルパンが指差す先のネズミを見ると、ちょうど神石に触れる直前だった。
ぴと
ぼぉんっ!!←内から爆発&消滅
ルパン「あらー…スプラッタになっちゃった;」
ケイト「……」すっ
無言のままネズミがいた所へ歩み寄ってしゃがみ、血のみが残ったそれに右手の指先で触れ、神の力を解放させる。
ごぉっ!!
ルパン「!!」←衝撃に飛ばされそうになる中、踏ん張る
光彩陸離たる白い光に包まれ、未だかつて見たことのないそれを目の当たりにしたルパン達は、ただただ驚愕していた。
ルパン(これが…魔法…神の力、か)瞠目←未だケイトを凝視
ケイト「治れ」
ぽおっ!
その力が力強く灯ると共に血の一か所へ集中、所有者の願いを叶えようとしていた。
すると瞬く間にネズミが元通りに治り、魂も霊体も未だその場にいたことで蘇らせることに成功した。
ルパン「すっげ…」ぽかーん←次元と五ェ門も同様に固まってる
ケイト「…無事か?」なで←ネズミの頭撫でる
「ちゅ?」首傾
ケイト「もう神石には近付くなよ?」
「?」きょろ
とてとて
一瞬あたりを見渡し、そのまま去っていった。
言葉への理解が無かったのだろう。
が、死んだことを学習してか…その場から立ち去り、二度とここに入ったり触れることは無くなった。
ルパン「………で…?
俺達も殺すか?」
ケイト「誰が殺すか。
お前達も私も…殺さなくていい殺しはしないタイプだろう」
ルパン「御尤も(瞑目&肩すくめ)
が…通した理由は、他にもあるんだろう?(微笑)
俺達の狙いは神石だ…その神石の予知とやらで、既にわかってんだろ?」
ケイト「ああ」
次元「マジか…」
五ェ門「なんと面妖な…」
ケイト「こうして4人のみの場にしたのは…私の意思だ。
話し合いをする為のな」
ルパン「あんな力を見せつけた上でか?」