第63章 新たな来訪
その頃のウォーターパーク…
ティオナ「でもさ…いくら説明しても受け入れないって時点で理想の押し付けになっちゃうの?」
ケイト「理想の押し付けじゃない。
押し付け合い、だ。
一人だけじゃないよ。誰もがそうしている。
譲れないものがあれば、そのものの為に喚き、実力行使も辞さない。
そういう輩が――人間だ」
ティオナ「たまに核心を突くよね、この世の真理」もぐもぐ←小休止=ウォーターパーク内屋台で買ったジャガ丸くん食べ中
アスフィ「彼がそのままでいい、悪くない。
それもまた個人の感情、理想であり、それに反するケイトを悪口、悪者と言う。
しかし遺族からすれば命の冒涜に過ぎない。
それによる未来、結末が見えているからこそ止めようと、変えようと、助けたい一心から行動に移す。
それを批判、悪口と受け取り、文句を言うな、と悪いものとする。
互いの理想を押し付け合ってますね。慕っているのは同じだと言うのに…」
リュー「難儀ですね…
互いが相容れない、と難しい問題に発展しているように見えます。
死なせたくないからこそ、ケイトは言う。
災いに、渦中に置かれ、傷付く姿が見えるからこそ、それを避けたい。
だが彼と彼の仲間は…好きだからこそ、そんな結末が訪れるなど認めたくはない。
実際に訪れていないから、余計に…
訪れてからでは遅いというのに……
賛否両論という言葉もありますが、人によりけりですね」
アスフィ「おっしゃる通りかと」頷
ケイト「私がいなくて彼がいる世界、それが全て消滅させられた。←2539,2542ページ参照
だが、向こうの私は…恭弥がいなければ恭弥がいて私がいない世界へ移動し、共に私と恭弥と彼のいない世界へ移動してた。
ほとほと愛想が尽きたから…ああも悪く受け取るのなら、忠言する価値は欠片も無い。
いくら想ってこその発言であっても、それを見ない。害以外返ってはこないのだから。
早い話…消滅したのは、『彼がいる世界』。
残ったのは…私と恭弥がいて彼が天国行きとなった2つと、私と恭弥がいて彼がいない世界のみだ。
今も無限に増え続ける世界の存在を保たせる世界神様の負担も減るだろう、微々たるものだが…
私に宿されていた魂の欠片から蘇った始祖神も、世界神の補佐に回って負担皆無に尽力しているらしいし」←2511,2512ページ参照