第63章 新たな来訪
ルパン「意外と時間かかるのなあ…
テレポートっつうのはすっげえ便利だけど……
悪用されることを考えてねえのか?
いや…その時点で逮捕、か……)
ふうー」←一服中
係員「お客さん、そこは禁煙エリアですよー」
ルパン「あ!わりい!;
(灰皿ねえけどどうしたもんかなあ…
捨てちまうか」
ぽいっ←道に捨てる
ロボット「煙草の吸い殻発見!
煙草の吸い殻発見!」
ルパン「うお!」
足元に来たロボットに対し、咄嗟に足をあげて避けるルパン。
それに対しロボットは我関せずでゴミの分析及び処理に入っていた。
ロボット「再利用不可能。
魔力やエネルギーへの変換価値、密度も小さ過ぎる為それ程なし。
ゴミとして捨てます」
ルパン「あ、わりぃな;
ゴミ箱がどこかわかんなくってよ;」
ロボット「ゴミ箱は各地に設置してあります。
ここから西へ約5m先の場所、公園の入り口にあります」
ルパン「あ、そうだったのね;
気付かなかった…」
ロボット「灰皿です、どうぞ」
ルパン「お。サンキュー」
ロボット「魔力へ変換する機能付きです。
もう使えない吸殻を奥へ入れれば自動的に収納され、魔力へと変換されます。
魔力を無尽蔵に生み出す魔術式(2654ページ参照)があるのなら同期及び連携をどうぞ。
自動的に蓄えられます」
ルパン「おいおい…塩送り過ぎだろ!;」
ロボット「普通ですので、ここでは」
ルパン「…調子狂うぜ、ほんと;」苦笑&瞑目
ロボット「喫煙エリアは定められています。
ニコチンは中毒性があり、肺機能や持久力を著しく低下させます。
治療を受けますか?」
ルパン「いいや、いいいい!;(手を横に振る)
これは俺のポリシーなの;」
ロボット「趣味であれば強要はしません」
ルパン「ほおー…偉く聞き分けがいいじゃねえの」
ロボット「他の在り方に口を挟まない。
ガンになりかけた時にでもない限りは、そう定められておりますので。
緊急性でもない限り、あなたにはあなたの自由に生きる決定権があります。
これは王のお考えです」
ルパン「随分御立派だことで…(苦笑)
(俺達へ復讐しようとする輩、女が来たとして…
殺したきゃ殺せって武器渡して、本人の決定に任せて受け入れてきたからか?
俺等の流儀を見据えてか?)
つまり…どっちにしろ入れたってことか」