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Unlimited【ダンまち】

第63章 新たな来訪





これ以上無理に留まれば、首ごと引き千切ってでも強引に奪い取る未来が見えたことから、止む無く…渋々だったそうだ。

守れることは守れる。が、当時はまだ幼い体故長くは持たない。
たった4歳の体は感受性が高く、耐久力も抵抗も弱い。
ほんの小さな力でも影響を強く受けやすく、大人達から守る為に発した力の影響を受けると持たない。



魔力での一点集中でも、風船が耐え切れず割れるように…容量の限界を越えれば内から割れる。
どんなに頑強な人でも、ものでも、オリハルコンという不壊属性の物質でも…

私の場合、容量を超える魔力をエネルギーに変換することで耐えてて
次第に量も増えてって、魔力を物質化できるようになったことから、体内にとって過分の魔力を外に出して鎧として覆い続けることで温存してた訳だし…


その技術を応用して、物質を魔力に変換して蓄える仕組みをゴミ処理に加えることで、魔力を自家発電にしたんだ。

あ、ごめん;話逸れた;」
『気にしないでいいから続き』

ケイト「ほい;

が、当の長男は…欲の強い大人達に囲まれる内…
持て囃され我が強くなる内、人を顧みない内…霊感は損なわれていった。

平家に非ずんば人に非ずならぬ、「本家に非ずんば人に非ず」を体に表した人だった。


そして爺ちゃんの爺ちゃんが床に伏してる中、事件が起きた。


長男「おい分家!
お前のおるとこはな、まだ俺の父親の土地、本家の土地や!

俺が当主になったら俺の土地になるんやで?
嘘やと思うんなら聞いてみろ!


分家の奴等なんて皆追い出して、俺の娘へ継がせてやるんや!
はっはっはっ!^^」

そう長女の息子へ叫んだ直後…
十字架は自ら長男の首から離れ、長女の下へと飛んでいった。

その傲慢さに…横暴さに…さぞかし辟易としていたのだろう…



そして長女は再び…奪おうとされた、毒を盛られた、暗殺されそうになった。

が、十字架は悉く一切合切を受け付けず、護り抜いた。
十字架は二度と、彼女の首から離れなかった。


本家へ受け入れようとする者も居たが、散々冷遇してこられたことから長女はこれを拒絶。


それに伴い…十字架を受け継がれた側が本家となるしきたりにより、分家が本家となった。
母屋のある方(本家)が分家となった。

負の念に塗れた本家は分家となり、分家は本家となった。←2191ページ参照


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