第63章 新たな来訪
で…分家は、「こちらこそ本家」とする為に動き出した。
ある者は王位につけないヒューマンの不満を焚き付け、革命を起こすよう誘導し。←1273ページ参照、551~554,695,1015,1059ページ参照
ある者は王位や権力を付ける為に、十字架を受け継いだ長女の孫娘、つまり私の生みの母へ結婚を。←1273ページ参照
父が私と母を急に殺してきたのも、分家…元本家からの指示だ。
王位が空になった際、万が一にでも取られる可能性を考慮してのことだろう…
で、証拠を掴ませない為、金で革命賛成派の街の人達に指示して殺させたらしい。
精霊王が処刑を許したのもそれでだ、私が一度殺されて蘇ったからというのも大きかったそうだ。←973~976,1018,1055,2153ページ参照
これが革命の真相でした。
ちゃんちゃん♪
めでたしめでたし」
『いや!全然めでたくないから!!;』
ケイト「以上が事の真相でしたとさ…」お手上げ&瞑目苦笑
分家に関しては、552、1274、1734、1795ページ参照。
ケイト「負の念には負の念しか返ってこない。
優しいそれでも、負の念が返ってくることもある。
どっちがよいかと言われれば…正道しかないのが世の常だ。
早い話、我を強く持ったり無理に突き通すのはやめようねって教訓だ。
無理を通せば道理が引っ込む。
ゆめゆめ忘れないように、との遺言だった。
爺ちゃんの母が死んだ後、爺ちゃんへ十字架は飛んでった。
で、王位を受け継いでからも善政が続いて行ったんだが…爺ちゃんは霊感が無かった。
つまりを言うと、その血族…娘が霊感を持つということがわかっていたんだろう。
実際の所、女の方が受け継がれる確率は高かった」
ティオナ「え?何で?」
ケイト「女の勘。
『勘』的に見れば、男:女で2:3。
『人格』的に見れば、男:女で1:1。
確率的に見ても、双方のそれを加味すれば…2:3となる。
つまり女が多い結果となるのが当然であり、普通なんだ。
が、本家の人達は男を取りたかった。女が多かったからこそ余計、気に食わなかった。
十字架が飛んでいかなかったのに、無理に難癖付けて奪って、長男へ付けさせたんだ。
本家と分家の確執、溝は益々深まった。
で、あれらの事件へ繋がったという訳」
『そういうことだったんだ…』