第63章 新たな来訪
ケイト「外じゃ別の文明、科学文明やらで何だか言ってるけれど…
スポーツ科学だか何だか知らんが科学に頼り切るばかりで無駄が多過ぎる!
流すにおいても、相手の攻撃の向き、ベクトルから直角に合わせて逸らすように、とか。
そうして対処すれば、最小限の力で逸らせる上に、その分真っ向勝負よりも遥かに力も体力も温存できるし、体への負担も触れた時に受ける衝撃も非常に軽くて済むよ、とか。
物理系統に関しても、自分より力強い相手との対処方について教えた方が絶対いいよ;
いざという時は誰も守ってくれないし;周りに誰もいないことだって多いし;
私、今世での父親からのDVや虐待の時殺されそうだったし!;
誰も教えてくれないし前世の記憶も当時は無かったから力鍛えるしか無かったし!;自分で考えて色々実践して何とかするしかなかったし!;
前世の記憶が戻ったお陰で…何とか助かったけど;
体の構造から理解を深めさせてよ。
外では力が分散しやすく入り辛い、内に力を入れやすい、とかさ。
力を込める場合、外ではなく内向きに…例を出すなら、右だと左へ、左だと右へって感じに。
仮に左裏拳で左、つまり内でなく外に向けて攻撃をするとしても、内となる側からの補助を忘れずに。それだけ押し負けづらくなるから。防御の時も同様に。
重心を低くすることの利点とか、小回りに結び付くとか、土台となって揺るぎ辛くなるとか…
手足が短いと回転数が上がる。
要するに、一番小回りが利いて素早く動けるんだ。
小人族に一番向いているかもしれない。
でもって、魔力集中による強化に関しても…体積が一番小さい小人族の方が、一番魔力の消耗が少なくて済むんだよね」
「「「ふむふむ」」」
ティオナ「利点は各々違うと…」
リュー「ですが助かりました。あんな活かし方があるとは」
ティオナ「でも為になったよね!地獄の猛特訓だったけど;」
アスフィ「神になるまでの修業に比べればまだマシです…;」
「「「あっちの方が地獄だったね…;でしたね…;」」」
ケイト「これはおまけだけれど…
魔力の分散を内にすることで分散も消耗も無にしつつ、身体強化に効率よくできる。
非常時、しかも攻撃が触れた一瞬及び箇所のみに使うようにすれば、その時に使える量も密度も飛躍的に上がり、攻撃でも防御でも威力も同様に増し、機動力もまた増す。