第63章 新たな来訪
ファイ「本当に色々考えてるんだねー。先の事まであんなに心配して…」
小狼「聖人君子で、求心力のある人…だと思います」
ファイ「しっかり考えるってことは、それだけ真剣に取り組んでるってこと。
それだけでかなり間違いが少なくなるからね」
黒鋼「神経質っつぅか…几帳面で真面目なだけだ」
モコナ「ぷー♪黒りんわかってるぅ~」
黒鋼「変なあだ名で呼ぶのいい加減やめろ(睨)
それはそうといいのか?婆さん。
仕事はシフト制なんだろ?」
混む時間帯が既に事前から明かされていて、時と場合によりシフト制を起用している。
お婆さん「大丈夫。
そうは時間はかからないから。
バスで一駅さ。通勤定期を使えば更にお手軽だからねえ^^」にっこり
黒鋼「そうか…足に気を付けろよ」
ファイ「黒様やっさし~」
黒鋼「うるせえ」じと目睨視
サクラ「あの…」
お婆さん「ん?」
サクラ「……頑張って下さい!」ぐっ!
お婆さん「ああ、ありがとうね^^」にっこり
小狼「無理をしないで下さいね?」
お婆さん「ああ、大丈夫。
心配しなくてもあの国王は心配性で、病気や倒れることになったりなんてしたらその時点から倒れなくなるまで強制的に休まされるよ^^(くすくす)
生活のことまで心配して、見舞金と称して逆に与える始末…底抜けのお人好しさね」←2045,2349ページ参照
孫娘と二人暮らしの実情を見抜き、応援の言葉をかけることを選んだ。
それへの返事は…心配しなくても大丈夫という絶大な信望であり
それだけの言動と実績を積み重ねてきた、誠心誠意への感謝…「報い」であった。
報われていることを知って欲しい――
そう、お婆さんは最後に語り、天を仰いだ。
ケイト(いざと言う時は…私一人が傷付いたらいいと思っていた。
今まで通り、そうしていけばいいと思っていた。
守れればそれだけでよかった…
でも…そうじゃないんだって、皆は何度も言ってくれた。
助けてくれた。助けようとしてくれた。
涙ながらに…何度も何度も訴えかけてくれた。
だから…『皆』と一緒に、戦うことにするよ。
これからは――どんな道だって!!)
遊びの道だって!と凄まじい勢いで水をかけまくっていた。
で、水大砲での一斉放射という応酬を食らった。
しかし、誰もが笑顔で、満ち足りた顔をしていた。