第63章 新たな来訪
ディ「なんで?こうぎしたい!」ぷんぷん
ケイト「あはは^^
どうでもよかったら…何も言わないさ。
最初から無関心に接して、無いものと扱われる。
でも声をかけようというのは、向き合おうとしてくれていることに他ならないんだよ?
その言葉の中には、気付かないといけないものも混ざっていることもある。
「ああ、気を付けないとな」って気付かされることもある。
人がいるから、気付かせてもらうことの方が多いんだ。
そして…それがあるから、人は成長できるんだよ?」涙目
アル「ママ…?泣いてるの?」
ケイト「はははっ…
嬉し涙だよ…
今は…こんなにもいる……恵まれている」
ディ「魂以外、全てが神様からの借り物…
修業させてもらっている。皆大事にしないとね」
ケイト「瞠目)……
それ、誰の受け売り?」
「「パパとママ!」」
ケイト「……(くす)
そっか^^
(なでなで)←頭撫で
大きくなれ、アル、ディ。
人としても、中身も、外も、しっかりと…大きくなってね」
ぎゅうっ←2人を抱き締める
アル「ママ?」
ディ「泣いてる?」
ケイト「嬉し涙だ…よっ
まさか…子に教える立場になれるなんて…思いもしなかったからね^^」
アル「僕!どこにもいかないよ!」
ディ「私も!」
「「ずっとママのそばにいる!ママを守る!」」
ケイト「……大好き…^^//」涙
感慨深いものがあった。
自らの心も、気持ちも、蔑ろにしかされたことが無い。
大事なものなどと、されたことなど一度としてなかった。
だが…今は、こんなにも大事にしようとしてくれる人がいる。
都合のいい道具等ではない。
虐待やいじめ等の発散道具でもない。
意思のある、一人の人間として…接してくれる存在が、こんなにも…そこかしこに居る。
夢にまで見て…望んで……現実に打ちのめされて………
その果てに…ここへ繋がっていた。
それがとても…感慨深くて、嬉しくて…仕方が無くて……
狂いそうになるほどの、むせ返りそうになるほどの…泣きたくなるような……
そんな、傷心に浸っていた……
それが愛しさへと変わり…
皆への感謝と共に、愛を語り……
嗚呼、これが愛するということなのだ――
そう…これまでの生き様から、私は漠然と悟った…
笑い、涙し、愛しい皆に囲まれながら……