第10章 準備と発明
アイズの修業にとことん付き合いまくった後
爆太郎とドン、分身である走太郎とボンに関してギルドに説明と登録だけしてもらうことにした。
ちなみに爆太郎と走太郎は双子の兄弟、ボンはドンの能力で生み出された同じ実力を持つ分身体だと説明を付けた。
ロキ・ファミリアの面々は事情を知っているから、いずれも同一人格を持ったものだと知っている。
まあ…これくらい誤魔化すのはいいよね、多分。
フィンからもその方がいいだろうとも言われ、クリエイトでできる範囲を悟らせないよう釘を刺された。
それから後は、できる範囲の魔法について考えていた。
リヴェリアとレフィーヤが相談に乗ってくれた。
ケイト「フィンから禁止されたのは攻撃力や魔法の力を倍以上に跳ね上げる魔法、どんな攻撃も無効化する魔法なんだよね。
いざという時には使ってもいいけれど、それ以外は絶対にダメだって。
もし教えたりやったりしたら、それに頼ろうとする意識が芽生えてしまう。
そうなれば成長の妨げにもなりかねないって」
リヴェリア「当然だな」
レフィーヤ「理に適ってはいますけど…別の魔法は使えないんですか?」
ケイト「うーん…イメージが固まっていれば、なんでも作れるし出せるよ?」
『!!』
リヴェリア「それは本当か?」
ケイト「うん。何なら今から出そうかな。
炎」ぼっ!
『おお』
ケイト「土、水、風、雷、光、闇、時空間」
リヴェリア「待て;何故全て宙に浮かしたまま維持できている?;」
ケイト「これと同じのを500ぐらい生み出して対象にぶつけることもできるよ?」
リヴェリア「……とんでもないもの(魔法)だな;」
レフィーヤ「思ったことを全て実現するなんて…;」
ケイト「あ、いっそのこと魔法を魔力として食らい尽くす魔法属性なんて作ったらどうだろう?
あった方がいいよね。炎吹いてくるモンスターだっているしそれを結界状にした上で纏えれば魔法を無効化できる」ぶつぶつ
そう考え込む中、魔導士としては在り得ないものばかりだったようで
唖然としていながらも呆れたような表情を浮かべながら見守られていた。