第62章 新たな邂逅
フィン「求め過ぎないこと。
求めないぐらいがちょうどいいかもしれないね。
そうだね…
君の場合、地獄落ちする相手にでも動じないぐらいがいい。
『無理に』、助けようとはしない方がいい」
ケイト「うん…
真剣に考えてくれてありがとう。
そんなに、自分のことで考えてくれる人…そうはいなかったから」
フィン「今は、いるんだ。
過去は消えないし、捨てられはしないが…今は違う。
そのことは留意しておいて欲しいな」なで
ケイト「うん…ありがとう^^//」
歩み寄る姿勢に救われた。
それが痛いほど透けて見えて、やっと僕は安堵して一息ついた。
本当なら、この問題には遠ざかりたかった。
距離を置きたかった。見過ごしたかった。
だがそれではケイトがいずれ潰れるまで無理をしてしまうのが目に見えていた。
それを止める為に、どうしても必要なことだった。
たとえ世界が救われた所で、幸せになった所で…ケイトが幸せでなければ、意味がない。
僕にとっては。
フィン(これで…少しはいい方に向かえばいいが…)
そう未来に対して、願うばかりだった。
ちょうどその頃…本体では……
ケイト「アル、ディ…がばごほ
魔力をといて、立ち泳ぎをすべきだ!
鍛えるべきは…魔力が無い時の体だ!
でなければ…魔力が無くなった時、役に立たない!
それも…魔力強化で…増えるはずの……それ、が、減るっ!
ごぼぼぼぼぼぼぼぼ!」
アル&ディ『?』きょとん
アスフィ「つまり魔力が無くなった際に困るから、本来の体を鍛えておいた方がいい。
でないといざという時に困ると言いたいのですね」
リュー「なるほど。
通常状態の体を鍛えておけば、その分魔力で強化する際においてより大きく強化できるということですね。
アルとディに一度とかせた上で、教え込まねばいけませんね」
アル「ママと浮く」
ディ「ママがんばってー」
ケイト「沈むううう」ごぼごぼ
ティオナ「でも本当に便利だよね…
口の中に入ったと同時に酸素となってるよね、緑エリアの水」←2515ページ参照
リュー「溺れたとしても安心ですね」
アスフィ「ええ。
泳ぎを覚えさせる為に作られたプールですからね」
ケイト「立ち泳ぎ…厳し過ぎる」
アル「水を蹴る」
ディ「踏ん付ける!」
リュー「生後半月でこれほど喋れるとは;」汗