第62章 新たな邂逅
ティオナ「彼のことなんだけど、コロコロ態度も言動も変わるって言ってたけど…
それってやっぱり敵と味方の点?」
ケイト「んっと…具体例をあげるね?
白蘭のことだけど…
一度共闘したんだよね、リボーン率いるツナチームとユニ率いる白蘭チームで組んで。
と言っても、一日一日交代制でその日はたまたま白蘭で、ガンマとで交代交代してたそうなんだけど…」
ティオナ「詳しいね;」
ケイト「その場にいたからね。
で…ツナの父親の指示でコロネロがツナのボスウォッチを狙って、白蘭がツナを守って倒されたんだ。
「くっ、父さんめ!俺はあんたを許さない!!」
それを受けて怒りを露に、そうツナが叫びながら父親のもとへ飛んで急行してったんだけどさ…
その前に…「向けるべき相手がいるでしょ?」と思っちゃうわけで、さ;」
『?』
ケイト「^^;
最初はね?
不信感とか、固定観念とか、先入観とか、色々あったんだよね?
傷付けられたことに、怒りを示せるようになったのは
そのぐらい、敵だった人を、信頼できるようになったのは、いいことだと思うよ?
でもね…自分が、その白蘭を「殺した」本人であることを、忘れてない?」
『ああ!!』瞠目
ティオナ「そっか!
あじゃぼじゃとか、ケイトが言ってた意味がわからなかったけど、そういうことだったんだ!
ってことは詭弁ってそれもか!」
ケイト「あのね…私はね…今後も信頼関係を続けていく上で、通すべき筋があると思うんだ。
でもまあ、未来のことだから別だっていうのは違いないけどね?
でもね、「殺された記憶」のある人に、それが出来るかって言われたら「?」でね?;
苦悩とか経緯とか、それらを聞かずに怒り任せに殺したそれはさ、信頼関係においては障害になると思うんだ。
でも早い話が…父親が白蘭を傷付けたことに怒るのに、何で自分が白蘭を殺したことには怒らないの?っていう点なんだよ;」
ティオナ「なるほど。確かにそれは受け入れられないね」
アスフィ「180度違いますね;」
リュー「自分のは許すのに、人のは許さないのですか;」
ケイト「敵ではなくなったら、それまでに自分が本人へした行為は無かったことにされてるんだよね?
言ったら、悪いんだけどね…
その…さ……立場や状況が変わる度に、コロコロ変えられると、困るんだよね」