第62章 新たな邂逅
あんなに泥臭く、必死に食らい付こうとしている。
諦めたり逃げるのも簡単に出来たろうに…
そこまで形振り構わず、王位にも同盟にもしがみ付ける姿勢は称賛に値するとも言える。
純粋に、国王として凄いと思った。
ケイト「いずれにせよ…彼等3人のこと、よろしくお願い致します」お辞儀
国王「いえ、気に掛けて下さりありがとうございます」土下座
ケイト「我が国は…今後も対等に……
貴国と末長く、お付き合いしていきたいです」微笑
国王「誠に有り難きお言葉っ
感謝に絶えません」
ケイト「…我が同盟国にも、国民にも、訪れてくれる民にも…
全て…隣人のように、大事にして下さいね^^」
国王「ははあーっ!!」土下座&ごぉんっ!!←頭再び床へ叩き付け
ケイト「そんなに下げなくとも大丈夫ですよ?;」
国王「慈愛あるお言葉、態度で向かって下さったこと、この恩は決して忘れません!!
末代にまで継がせていきます!」
ケイト「大袈裟な^^;」
国王「本望でございます!!嘘偽りない本心です!」
ケイト「ええ…わかっています。
こちらも…誠意あるお言葉を頂き、感謝に堪えません」微笑
国王「こちらこそでございます!」
最後に言い合った後、緊急会見は終わった。
彼等3人の蛮行を不問とする、今後ともよい付き合いを…
そう結論付けて……
国王(油断のならない奴だ。
増長しないよう先手を打ってきた。
神の力という後ろ盾を笠に着させないためだろう。
相手を下に見ない態度も、対等に付き合っていきたいと意向を予め示すことで、友好的な態度を前面に分かりやすく伝えてきた。
そして同盟国にもできるのならして欲しいと示す為!
おまけに互いの意思や気持ちを殺さない、折り合いをつけて互いの為に動ける付き合いをしたいときた。
それはこちらからの利用だけで終わらせるつもりはないぞということ!
なんて末恐ろしい…)ごくり
ケイト(そんなつもり…ないんだけどなあ^^;)
言えば言うほど余計深読みされるので、何も言えなくなったらしい。
この日を境に…正式に、コクーンは「神国」と呼ばれるようになった。
神国コクーンの名は歴史に刻まれ、未来永劫消えることは無い。
最も古い歴史を持つ国として名を残すこととなる。
初代国王ケイトの説法(2569ページ参照)もまた、同様に…