第62章 新たな邂逅
彼が必死に自らの非を否定する中、笹川了平が動き出した。
活性化をかけることで治療を試みたのだ。
山本「俺に出来ること、ねえか?」
獄寺「まず腐敗を止めねえと…
時間の進みのみを選択して沈静化しろ!野球馬鹿!」
山本「わかった!やってみる!!」
笹川「極限に増やせんのか!?」
雲雀「今は細胞を増殖して治りをより早くする!
それに血が必要だ、君の活性化を僕の炎へ」
笹川「わかった!」
雲雀「増殖を活性化で強めて、何とかする!
肺と心臓を動かせ!」
獄寺「もうやってるっつの!
分解で出来るのはここまでだ(ちっ)
骸の野郎、何で来ねえ」
山本「呼ばれてないからだろう?」
獄寺「こんな時、構築があればすぐ補って蘇生できるっつうのに!!」ギリッ!
グレイク「俺の炎、硬化ではここまでです…
骸さんへ危篤状態だと伝えます!」
獄寺「待て!
すぐ飛んでくるように死んだって伝えろ!血相変えてくるはずだ!」
グレイク「はい!!」
そうして…駆け付けた骸の手も借りたことでなんとか蘇生、といっても植物状態にまで漕ぎ着けたらしい。
その後、死んだ世界もあれば、きちんと意識が戻り復活した世界もあったそうだ。
いずれにせよ…彼の道は茨であることには違いないし、改心する気は一切無いようで……ただの「骨折り損のくたびれ儲け」だった。
ケイト「もう少し…考えられないのかな;」
フィン「無理だから神様達が見切りを付けたんだろう?
君の忠義も、想うが故の忠言も、何もかもを悪として無下に扱うのだから」
ケイト「…考えたくない;」
フィン「ンー…^^;
生憎と、その魂がこの世界にあるから困っているんだが;
気にしないようには…出来る訳無いか…;
何しろ父上の仇、父親、いじめっ子とダブるだろうし、因縁が深いし…しこりやわだかまりや確執しか残ってはいないし」
ケイト「基本入れるのは悪事のできない人だけど魔が差す場合があるんだよね。
結界の制限を軽くしちゃったらもっともっと増えちゃうし…」汗
フィン「そこは国法として割り切ってもらうしかない」
会見の場が完成したこともあり話を打ち切った。
その折、真っ青で険しい顔をした男性の国王がずかずかと入る。
真っ赤なマントをひるがせて、堂々と…
だが…その様はまるで、覚悟を決めたかのようなものだった……