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Unlimited【ダンまち】

第62章 新たな邂逅





……何が…君を、そこまで突き動かす?」

ケイト「友達だからだ!」
フィン「!!」

ケイト「そりゃ一緒にいた時間なんて限られてるさ!
でも…苦しんだり、泣いたり、そういう感情を感じるのは皆同じだろ!

だから…大事にしたいんだ!助けたいんだ!!
嫌なんだ!たとえ殺してきた人であっても!!
経緯も!想いも!よくわかるから!!私も通った道だから!!!」

フィン「……はあっ(嘆息)

なるほど…
人類、皆兄弟ならぬ…友達か……

…君は…怒っても、憎んでも、怒られないことをされてきたのに?」
ケイト「それでもだ!

それでも、この世界ではまだされてない!

たとえどんなにされたって、何百何千、何億っ!無数にやられたって助けに行くって決めてんだ!!」
フィン「悲痛な叫びが聞こえるから、か…

君のことを、誇りに思うよ……心から…


だからこそ…真実を明かすべきだ。

最初から、そう書かれていたように、聞いたように…
事象に働きかけて、真実を明かそう。

君の、三日三晩の死闘を…」

これが…分かれ目となる。


本来なら、するつもりなど一切なかった。
墓場まで持っていくつもりだったが…熱に当てられた。

そしてこれが…いつか彼を助けることへ繋がるだろう――憎々しいことに



フィン「金輪際、僕が彼のそれに力を貸すことはしない。
これっきりだ」
ケイト「十分だ!!」

フィン「十分、か…
そう言ってしまえる辺り、隔たりを感じるよ。

(力を貸してくれと、もっと求めてもいいのに…それをしない。

僕の本音、本当なら一切貸したくない…
その気持ちを重んじて……)

ケイト…」

ケイト「?何?」
フィン「君が隻竜から助けたあの子供達(400ページ参照)から、お礼を貰った。
中立派の人達の子で、小さな花だったけど、沢山のありがとうという気持ちが込められている。

押し花にして残してあるから、後で机の一番右上の引き出しを見るといい。
君の気持ちを考えて、言わないままにしていたこと…済まないと思っている」

ケイト「気にしないで…

故郷のことを思い出すだけで、見るだけで心が痛かったから…その気持ちを考えてくれたんでしょ?
新婚旅行の時でもそうだったし^^(ふふっ)←1731ページ参照

教えてくれて、心配してくれて、色々気を回してくれて…本当にありがとう//」微笑


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