第62章 新たな邂逅
罪も、自らがした全てを理解した上で背負い生きようとするものと…
罪を罪とも思わず、背負わず、何度も繰り返すもの…
どちらが罪深いかと言われれば、後者以外ありはしない。
だからこそ…彼は地獄に落ちる。
本人が責められる謂れなどないとする限り…
それを擁護し責めず、頑なにいい人だとする人達までをも巻き添えにして…
ケイト「並盛神社は恭弥の私有地で、そこで屋台を出す場合ショバ代を払う規則なんだ。
だって人の庭を解放してもらって、そこで商売させてもらう側だからね。
でも…彼等は商売するだけしておいて、「皆で稼いだお金なんだ!」って力尽くで払わないことを選択したし…
恭弥は悪者扱いだし…説明すりゃいいのにしないし…
本人達が気付いていないだけで、色々非常識なことしてきてるんだよなあ…;
今回の件で、神様達が見切りをつけたようだし…←2539ページ参照
もう不必要だって思ったんだろうね、ははは^^;(苦笑)
……(俯)
はあっ(嘆息)
もう少し…別の道だって、あってもいいのにね……
でもそうしたら…もし、彼のような人を天国行きにさせてしまえば…
悪意無く悪事を働く人がきっと、もっと増えちゃうんだろうなあ。
責める人も…正す人も、いないからって……わからないまま、好き勝手し続けちゃう。
そして、同時に……その被害に遭う人達が増える一方になってしまう…
泣き寝入りする以外の選択肢を奪って…実際に見てないからって、心も痛めない。
…だから…自分で、止めたり…気付かず、考えようとはしないまま、取り返しのつかない所(地獄落ち)まで進んでいってしまう。
……神様達…あんな在り方が普通となって、全員が全員一切気にせずにし出したら、世界そのもの全体が滅びへ向かうって言ってたし……」俯
痛んでいるように、俯きながら苦しそうに呟いたそれに…僕は迷わず言い返した。
フィン「だからこそ伝えておいたよ。
今回のことで、伝えられることだけはね…
自分達の気持ち、欲求を満たすだけ満たしておいて、責めれば逆らいや危害と受け取り悪者扱いし、平和な日常を壊すことは赦さない。
それらの言動による他の気持ちも、与えている不幸も、後々抱かれるだろう不満も考えてはいないし、したいようにしているだけだろうから。
その言動が軽率で浅はかなことにも気付いてない」