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Unlimited【ダンまち】

第9章 Lv.7





ケイト「私にとっては…拷問だった」

フィン「それはそうだろう。

一人で牢獄に閉じ込められて、寄ってたかってやり続けていること。
それらの行動はそれと同意義だ。

一人きりの中で傷と向き合うのもまた、重みが遥かに違う。
他に囲まれ、共に励まし合い、聴いてくれ、支えてくれる。そういったものがあるかないかだけで、傷の深みもまた変わってくる。


無かった君にとっては、その傷は尋常ではなかったはずだ。

だからこそ自分の心を殺すことで、諦めることで、心の安定を図った。
しかし相手はそれに気付かない。決めつけて追い詰め続けるという行為をずっと続けた。

いじめはカッコ悪いというより、都合のいい主観だけで塗り固めた拷問や犯罪でしかない。
自分の行動が何を招くか、考えもせずに行ったものだとも言える。


いじめられた者が自殺するのが多いのはそのせいだ。
もし生き抜いたとしても心に一生消えない傷を残し、人生を狂わせることだって大いにある。

それに責任を感じるか感じないか。
感じていないからこそ、考えていないからこそ、それを続けていられる人もまた遥かに多い。

自分こそが正義だと思い込んでいる人だっている始末だからね。
正義であれば何をやってもいい。傷付けてもいい。殺したっていい。

それは大衆的に見れば正義でも、少数にとっては悪になり変わる。
相手を何も知らないにも拘らず行動で決めつけるということは、逆に自分のその行動で決めつけられても文句は言えない。
でもそれで責められれば激怒して文句を言う。

結局は爪弾き者を都合のいいサンドバックのようにしか思ってないんだよ」

ケイト「う~ん…自分がサンドバックになるのは誰だって嫌だものね」

フィン「そうだね(頷)

その上でどう在りたいかを決めて、前に進むべきだと思う。
たとえそれで責められようとも、僕はちゃんと見ているから安心していい。


気楽に、自由に、のびのびとね。間違えた時は必ず指摘するから」ぽんっ!

肩を叩きながら笑みを浮かべてフィンは言ってくれた。


ケイト「…一緒に寝て下さい!//」
フィン「!!?////え?//;」ドキドキ

ケイト「好きで堪らないからハグしたまま寝たい!><//」
がくっ!!

あれ?;何で膝から崩れ落ちて残念そうな顔してるの?;←脱力したから


こうして夜は過ぎていった――


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