第62章 新たな邂逅
ウォーターパークへ戻るや否や大成功を聞き、喜びのあまり3人へ飛び付き、その先にあるプールへ飛び込んだ。
立ち泳ぎできないことからアスフィに指導を受けていたのだが…
アル「う?」
ディ「まあま?」
ケイト「今…立ち、泳ぎっ…死にそう;」ぶくぶく
ティオナ「頑張れー!」
アスフィ「一歩ずつ確実に!」
リュー「……どうしましょう…教えられません;
不得手ですし」たらたら
ティオナ「応援ぐらいならできるよ!
ほら!頑張って!
私だって教えるの下手だし感覚で言っちゃうからダメだって…;
ほら、それ以外の教え方ってできないから;」たらたら
リュー「…意外な共通点ですね;」
ティオナ&リュー『はあっ』ずーん&嘆息&肩落とす
ケイト「所で…気付いてる?」
アスフィ「ええ…
今になって、あなたが何故必死に彼を止めようとしたか…
地獄落ちにさせまいとしたのか、あれほどに抱え込んでいたのか…捨て切れなかったのか…――よくわかりました
彼が…要因となって、世界の滅びへ向かう動きが加速するからだったのですね」
ティオナ「え!!?;
あ…本当だ。消されてる;」
リュー「まるで…元から無かったかのようですね」
ケイト「人の好き好きは、それに任せるさ。
でも…人の好き嫌いで、人の良し悪しが決まる訳じゃない。
地獄行きがどうにか、変わる訳じゃない。
訴えかけても無駄なら…そういう人だと割りきる他ないんだ。
世界中の人が…そうあることを選べば…滅ぶのは自明の理。
とっくに知ってた。
何故かわからなかった…
でも…今ではよくわかる……
そんなやり方を、世界中の人がやれば…滅茶苦茶になる」
アスフィ「あなたのせいではないというのに…
何故、そんなに責任を背負いたがるのですか…?」
ケイト「全く無いとは…言い切れないからだ。
彼等と関与できる世界でも…
私が関与した人は大丈夫だったが、彼とその一団だけはどうしても無理だった。
だから…割り切る、見放す、見切りを付ける。←2539ページ参照
どうしようもない人に時間を割くよりも、助けられる人へ時間を割くことを選ぶ…
命は、その間にも無慈悲に刈られているんだから――」
呟く中、皆に頷かれた。
ティオナ「彼の世界の未来、見えてたの?」
ケイト「ああ」
ティオナ「そこは教えてよ;」