第62章 新たな邂逅
「そんなの、思い通りに動かさせたいだけじゃないか!」
ケイト「周りの迷惑を考えろ、ということだ。
軽率な行動で、関係の無い人、ひいては周囲を危険な目に晒した。
もし…結界が自律的に動かず、近くにいた人を包んで守っていなかったら…
死んだ命に、傷付いた命に…どう責任を取るつもりだった?」
「!!…それは……」
ケイト「だから…責任を持つことが必要なんだ。
安寧に過ごすとしても、それが一方だけであってはならない。
その為だけに夢中になり、気付かないまま一方の安寧を穢してはならない。
その為のふるい、結界なんだ。
済まないが…
言っていて、本当に心苦しいのだが……
君達の先程の言動から、察してはくれないか?」
「……//(かああっ!)
済み、ませんでした…」俯
ケイト「この国の為に、わかってくれてありがとう」微笑&お辞儀
「いえ!こちらこそ…
浅慮な行動をしてしまって、済みません…
それと…庇ってくれて、教えてくれて、ありがとうございます」お辞儀
そう和解し合った後
凄く不満気な表情を向けるホームにいる人達へ向け、私は言い放った。
結界のそれもまた、ホーム全体へ包ませながら…
時を同じくして…
アスフィも研究チームと連絡がついたのか、どでかいゴーレムが配置された。
そしてティオナが凄まじい剣技を見せ、リューもまた数多の魔法を見せて教え込んでいる。
ホームの名も、コクーン行きしかない為「コクーン行き魔導列車専用」となった。
無論テレパシーで既に許可は取ってある。
ケイト「さてと。
パァン!←手拍子
不安にさせてしまったな(微笑)
さぞかし恐怖も抱かせてしまったことだろう。
今後起こらないよう、対策を実行しようと思う。
この場に居合わせた、巻き込ませてしまった皆へ、私から特別サービスをしよう。
それで受け流してはくれないか?^^」
『おおおおおおおお!!!^^』拳振り上げ
急遽与えられた特別サービス券。
それを受け取り、嬉々として楽しそうに入国していく皆を見送る。
その中、振り返ると…入れなかった人達がトボトボと沈んだ足取りで国外出張売り場へ行く所だった。
ケイト「…」
アスフィ「ケイト」
ケイト「?」
アスフィ「帰りましょう?」微笑←手を差し伸べる
ケイト「…うん」微笑&頷←手を取る