第62章 新たな邂逅
その折、神々が彼へ見切りを付けたようで
無数に今も増え続ける世界の間伐役に当たる神様、『滅神』が動いた。
滅神の弟子?に当たる誰かを送り込み、私がおらず彼がいる世界のみ全て…無数のそれを壊した。
動ける理由はただ一つ、天界に居る神様達の総意だろう。
私達へ何も知らせず消したことから推測はできる。
神様『…彼のやり方では…敵を増やすだけ。
相互理解も何もないままでは、協力は通常得られない。
たとえその時は守れたとしても、一時凌ぎにしかならない。
自分達の利益以外見ない人に、力を貸したいですか?
その為に不幸にしておいて、したことがさもないような顔をする人を信用できますか?
彼のやり方では孤立するのが普通。
それをさせないように、どこぞの神が無理やりしていた。
そんなやり方が続くばかりか、それが普通となり皆が皆やり続けてしまえば、いずれ世界ごと自滅し、滅ぶのは自明の理。
そして長続きさせようとするだけ無駄。
なので消しました』
という所だろう…
神様『在り方から学んで下さい。
そして糧として下さい。
学び場だと思って、無駄にしないように生きて下さいね』
ケイト(うん、わかった)
神様『それと地獄行き改善の件についてですが、感情の押し付けになってしまうからやめなさい。
重ねたくない、地獄落ちにさせたくない、好きだから余計という感情もわかるけど、やめなさい』
ケイト(それもわかってるよ。
もう大丈夫だ、ありがとう)微笑
そう神様へ答えつつ、隣で困ったような顔をする国賓(1696ページ参照)へ目を向けつつ…思案するばかりだった。
口々に責め立てられるそれを救うのは簡単だが、一つ窘めるだけに留めようと口を開いた。
ケイト「気に食わないから、楽しく過ごせないから、その理由で暴れることは国内では由とはされない。
それで発生するものを省みないものならば、『特に』。
周囲の迷惑も、不安も、抱かせるだろうそれを想像できない。
考えられない、わかろうとしない。
行動にまず起こす前にそれらをし、行動に起こす。
そういう輩は、入れる訳にはいかない。
少なくとも、それらができなければ…入れられない。自分の言動に責任を取れない、8歳以上の方は…
結界の指標となるのはそれだ。
それがわかったのならば、この件は水へ流そう」