第62章 新たな邂逅
どんなに動いても足踏みにしか感じないかもしんない!
延々いつまでも来ないで投げ出したくなるかもしれない!
嗤う輩に、余計苛立って、世界ごと呪い殺したくもなるだろう!!(ギリッ!)
でもな…そんでも立ち上がらなきゃ!動き出さなきゃ!!何も変わりはしないんだよ!!!」
どんだけ訴えても…
どんだけ理不尽を与える側になっていることを伝えても…
そこには立ったらダメだって、回ったら駄目だって…
嫌われ役を買って出ても、私の過去を語って、生の道を説いて殴り付けても…
苦悩も何もせずにする分、それ以上に罪なことだからって…教えた所で、無駄だった。
全部…何も、かもが……」涙&俯
ぎゅっ←左手首をアスフィの右手が取り握り締める
無力感に打ちひしがれる中…突如、手を取られた。
アスフィ「無駄だったことが…ありましたか?」すっ←ケイトの左手を自身の胸へ持って行く
ケイト「……(瞠目)
…(ふっ)
…いいや、ないよ(頭を振る)
ただ…本人が、それをふいにしただけだ。
それだけ…
ありがとう…(微笑)
痛みは、やっと癒えたよ…無力感も…重責も……
だから…後は向き合い方を選ぶだけ」←2482ページ参照
アスフィ「ええ。それだけです//」微笑
ケイト「…私は本人ではないんだから…
出来るのは…どう向き合い、どう距離を置き、どう抱えながら…どう付き合っていくか…
それだけ…」
その言葉に3人から頷かれる中、携帯が突如鳴り響き出した。
緊急用配線からで、何分初めてなこともあって焦りながらも、慌てて出た。
『大変です!緊急事態で』
ケイト「?どうした?」
『暴れ出しました!』
ケイト「へ?;
待ってくれ、まず順序立てて
『例の問題人物、彼(沢田綱吉)と同じ魂を持った人が来て、入れないとみるや否や暴れています!』←2451,2452ページ参照
ケイト「向こうからやってきた、か…;」両目を左手で覆う
ティオナ「え?何?何?」
リュー「賊が出ましたか?」
ケイト「いや…賊ではないんだが…;」
アスフィ「わかりました。彼ですね」
ケイト「ああ…
問題のあいつが…結界を壊してでも入ろうとしているそうだ;」
『どうしますか?』
ケイト「現場に急行する。被害は?」
『物と人、共に0です。
避難誘導もできています!』