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Unlimited【ダンまち】

第62章 新たな邂逅





ケイト「えっとまあ…
簡単に言うと、「無数の選択肢の中から最善と思われる選択肢を、今までの経験をもとに絞る学習プログラム」と、「常に現状を俯瞰して把握し続ける認識プログラム」と、「それらのプログラムと共に並行思考し続け動きを決める統括プログラム」で…

ついてこれてる?;」
『全然簡単じゃない』

ケイト「ンー……
まあ、無数にあるんだけれど…大まかに分けるとそんな感じで。

早い話が、熟練した達人並みの動きになるまで成長させたよって感じ。
人みたいに自立的に自動で考えて動く総合プログラム、言うなれば人工知能だよ。

人格一つを無数のプログラムで再現することに成功したんだ。
それも十人十色でね?

好みとか色々あって、戦うのが好き、人助けをするのが好き、案内をするのが好き、指南するのが好き。
だからそれぞれに合わせて…防衛隊の修業用、救助や迷子用、案内用、防衛隊での効率のいい攻撃の仕方や戦術指南用。
救助用に関してはさっき私のもとへ来てくれたロボットね。

修業用に関しては…Lv.8までのを実現可能としたんだ。
でもアレスが悪用しそうだから、したら即天界へ帰還させるって約束させた」

アスフィ「!ということは…アルテナやラキアにも導入を?」

ケイト「うん。
まずはテスターってことで、試してみて何か不具合が起きないかという所を試す形で取り入れてるよ」

リュー「そしてゆくゆくは自動車と同じように、ですか…;」

ケイト「?何か問題でもあった?」

ティオナ「ケイトってさあ…何だってこう…;

人の為というか、助けになるようなことばっかしてるの?;
自分には何の利点も無いでしょ?」

ケイト「………

(ざあああああっ←雨

ケイト「ひっく;ぇっ;」
言葉は出せなかった。気持ちも、意見も、考えも、何もかも…
もし出したそれが、父や母にとって相反するものであれば抱かなくなるまで殴られたり喚かれたから。

誰もいない所でしか泣けなかった。
母が家に居て、傍に居てくれるだけでまだ助かった。ぬくもりを感じていられたから…

ヒステリックに喚かれても、何でもよかった。
歪んだ愛情でも…無いよりはマシだった)


……憧れだから…かな?」

「「「?」」」


ケイト「……助けることが…助けられることが……希望だった。夢だった。

でもそれは…淡い希望でしかなかった。


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