第62章 新たな邂逅
所詮は他人…誰も、手なんて差し伸べない。
決め付けて、嘘つき呼ばわりされるだけ…それ所か虐められた。
多人数で組めば、同じ考えのものが数多くいれば、それが正義となる。
実際はそうじゃないのに…現実であっても、関係なしにだ……
家では父や母、姉は友達が居るし要領上手で
まあ辛いのには変わりないけれど…喋れる相手がいるだけ、まだマシだと個人的には思う。
1人の方が…何も言えず、何も出せないままの方が、よっぽど辛いから。
私には……1人もいなかった、味方も、友達も。何も喋れなかった。
内でも外でも……絶望以外…何も無かった。
だから……騎士に憧れた。←1507ページ参照
まあ色々あるけど…――助けたいから」微笑
ぶわっ!!←周囲が涙ぐむ
ぼろぼろ←号泣
ケイト「!!?;」ぎょっ!!
ぎゅうっ!!←ティオナが正面から抱き着く
ティオナ「大丈夫だから…今は、大丈夫だから;;」ぼろぼろ
ケイト「うん…大丈夫だよ^^
1人だった…生みの家族が死ぬまでの10年。ほぼほぼ禁止されてた、精霊の森へは。
で、育ての家族では…ちゃんと自由に行かせてもらったから、とても助かったよ。
記憶を無くす程の絶望も知ったけれど…今は、もう1人じゃないから」
リアルでは24年、友達も理解者も喋れる人もいない現状が続いていた。
アスフィ「何故…どうして、やり返さないんですか」
ケイト「やり返すのは、簡単だよ?
だけど…やらないって決めたから。
そこに正義が無いってことは、知っているから」
リュー「敬虔にも程があります。
どれほど人を大事にすれば気が済むんですかっ;」
ケイト「でも…そう、決めたから。
そうあるんだって、在り続けるんだって。
でも…」
「「「?」」」
ケイト「人は、その人の在り方がある。経緯がある、歴史がある…
だから…いつも人を否定しない。
人にこう進めとは言わないし、その人の意見を聞いて尊重してきた。←1515ページ参照
でも…その在り方では救えない人もいることを知った。
いくら諭しても、そこは危ないって教えても何言っても聞き入れない人だった」
ティオナ「ああ、彼だね;」
ケイト「うん。
でもまあ…彼だけに限らず、沢山いるんだけれどね?^^;
融通の利かない人なんていうのは、やっぱり価値観の相違が大きいのかも」