第62章 新たな邂逅
カンカンカンカン!
ぴいーっ!ぴいーっ!
けたたましい鐘音と共にロボットが現場に駆け付け、溺れた場所へ向け腕を伸ばし指差しホイッスルを鳴らす。
やや遅れてスタッフが駆けつけ声をかけてきた。
ちょうど指差された所からティオナが顔を出し
遅れて顔を出したケイトがむせたのか咳き込んでいた。
スタッフ「飛び込みは気を付けて!
大丈夫ですか!?」
ケイト「う…げほごほっ!」
ティオナ「ごめんね、呼吸できないプールだった」汗
スタッフ「気を付けて下さいね」
ティオナ&ケイト「「はーい」」
その後ロボットが元の配置に戻った。
アスフィ「確か…息苦しく感じた際に駆けつけるのでしたか?」
ケイト「えっと…息苦しくて、尚且つ確実に溺れる程のものだった場合だよ」
ティオナ「私がいなかったら溺れてたよね、ごめん;」
リュー「なるほど…救命の為ですか」
ケイト「命に関わる場合、何もしなくても即座に送られるけど…
やっぱり、長く楽しんで欲しいし?^^;」
アスフィ「そういう目的で作ったと…
(深いですね、思い遣りも、配慮も…
細かい所で変に気が利く割に、気付かない所も多いですが」
ケイト「そうそう。プールの水は全部透明で透けているんだよ?
もし水着でポロリとかがあったらさ
絶対モザイクみたいになって誰にも見えないようになってるから!
安心して泳げるよ」瞑目←自慢気に腰に両手当て、鼻高々
ティオナ「もしフィンがなったら?
ケイト「絶対見る!」きっぱり
ティオナ「その…;」
ケイト「細部から何から何まで全部見る!
そうだ!フィンのだけ見えるようにしよう!」
ティオナ「フィンのファンが殺到して卒倒するかもね」目逸らし
ケイト「よし!見えないようにしよう!」
ティオナ「ケイトのそういう所…嫌いじゃないよ…」苦笑
「「「ははは」」」
私達の乾いた笑いが響く中、ケイトはなおも続けた。
ケイト「いっそのこと私だけフィンのが水着を着ていても見れるように!//」ふんふん!
があんっ!!!←フィンから拳のみ瞬間移動
ケイト「後ろ頭をアッパーされたああ;;」
アスフィ「自業自得です…;」
ティオナ「ね?止めてくれるでしょ?^^;」
リュー「ケイトのなら、気持ちはわからなくも無いのですが//」超小声
こくこく←ティオナとアスフィ二度頷く