第62章 新たな邂逅
パーク内のレストランの床から机、皿や椅子に至るまで全て透き通る水であり
結界もまた水のカーテン状となっており、とても綺麗。←2453~2454ページ参照
料理が運ばれてくる時、誰かを通す時、必ずカーテンが左右に割れる。
通常状態では机しかおらず、客を案内して机へ通した際に水が人数分に合わせて噴出し、水が椅子へ変形し出現する。
その椅子は水でありながら柔らかく包み込み、一定の形状以上は変形しない。
汚れや零れも全て一瞬で自動的に検知して浄化される、掃除要らず仕様。
床や皿までそれにしたのは手間を軽くする為でもある。
ウォーターパークエリア内の椅子、デッキチェア、トイレやシャワー等の器具も含め、その仕様にしてある。
ついでに、隠れ家のように認識阻害もあり
ボタンを押されて呼び出さない限り干渉されない安心空間。
邪魔だと思う器具、必要でないと思う器具があれば
それをどけようと念じながらボタンを押すと水として収納=直される。
また、いると思った際に念じて押せばいつでも出てくる。
上述したレストランは、ウォーターパークならではの機能であり、そのことから重宝している方も多い。
秋や冬などの寒い時期でも、水を温水とすることで続けていくつもりだ。
今では暑い時期なので冷た過ぎない冷水プールだが、温水プールとして続かせていくつもりだ。
ちなみに、ウォーターパーク全体には雨や雪や雹や雷などの影響を受けない=通さない作りになっている。
つまり中に居れば安全。
ちなみに言うと…国内であればどこにいても、結界に治療場への救急搬送機能がある。
急患が出てもすぐに対処される。
防衛隊での鍛練に伴う怪我人に関してもまた、軽傷ならば無し、重傷ならば救急搬送される。
心臓病や様々な病気への予防法も確立されてあり、それらもまた実行すべき義務と定められている。
ティオナ「ケイトってさ…」
ケイト「んー?」
ティオナ「よくこんな凄いの、ポンポン思い付くよね…
私だったら出てこないよ;」
ケイト「うーん…
赤子の頃ってさ、すぐには泳げないでしょ?
幼い時にも泳ぐの苦手だったからさ。
足が届かないほど深いプールって知らずに入って溺れたことがあったから、余計…
だから…恐怖心を抱かず、安心して泳げる場所が欲しかった。
底深いってだけで恐怖を感じてたし」
