第9章 Lv.7
ケイト「う~ん;
どういう行動が正解か…人によって変わるよね、やっぱり;」
フィン「見ている人はいる。
だとしても、都合の悪い人はそれをも無視して押し付ける。
大切なのは自分の都合や価値観、ひいては主観でしかないんだよ。
人の情報に流されるか流されないか、それだけでも大分と変わってくる。
見た目で決められるものでもないし、実際に付き合わないとわからないものだ。
付き合った上での情報を信じるか、ただ耳に入れられた情報を信じるか。
それだけでも大分と違ってくる。
君はもう少し、自分というものを堂々と持った方がいいだろう。
そのように周りに何かしら言われる度におどおどしていると、付け入られるもとにもなりかねない。
ただでさえ利用されやすいんだから」
ケイト「う~ん…気を付けます;
指導有難うございます!勉強になりました!」気を付け
フィン「そう堅くならなくていい。
人付き合いだって、もう少し緩くていいんだよ。
生みの父親や母親の顔色を気遣わないと生きていけなかったからこそなんだろうけれど、気構え過ぎている。
前々から言おう言おうとは思っていたんだけど…
君は人に翻弄され過ぎているようにも見える。
そんなに気を使わなくていいんだ。
環境故だろうけれど、今の環境に馴染んで慣れていって欲しいとも思っている。
既に…ロキ・ファミリアの皆を、僕は家族のように想っているからね」ぼそ←目を伏せながら笑っている
ケイト「……私も、そう想ってる//
うん!くよくよするのはやめる!
悪いのはどこかちゃんと聞くようにする。
でも人間ってろくなものがいない」
フィン「そういうものだよ。
いずれにせよ、生活する上では避けられないことだ。
割り切って付き合うようにすれば案外いけると思う。
だが、君のようなお人好しは滅多にいない。
真っ直ぐ過ぎるし純情だし…まるで動物のようだ」
ケイト「う;動物扱い?;」
フィン「純粋過ぎる、という意味だよ」くす
そう笑いながら再び頭を撫でてくれた。
少しは成長できているのだろうか?
フィンの目を見つめ返しながら、私はふと思った。
昔と比べれば段違いだよね。うん。『環境は』!←確定事項