第9章 Lv.7
フィン「!」
ケイト「本人のつもりなんて関係ない。
聞こうなんてしない。問い質そうともしない。
実際今まで現れた試しなんて、一度として無かったよ。
皆が皆、それだけで決めつけるだけだ。嫌な奴だと、ただそれだけ。
でも…もし聞こうとされても…相対してるだけなのに、恐怖に縛られて声が出なくなる。
わざわざ嫌がらせをする奴だって捉えられた。
助けたくて…答えを教えようとしても、そうやって嘘の答えを教えようとする奴だって声高に言われる。
鵜呑みにする人達が多い中では…理解者が圧倒的に少ない人は、一方的に言われるだけだった。
信じられた試しなんて…一度でもあったかどうかさえもわからない。
自分は声高になんて言えない。誰かが嫌な思いをするかもしれない。
そんな可能性があるのに言えるわけもない。
そもそも…育ての家族に受け入れられるまで…声なんて…ろくに出せた試しもない(ぽとっ)
いっそのこと、知り合いも誰もいない場所に居たかった(涙)
柵なんて、何もいらない。
自分という存在も、全部…要らない。
いっそのことやり直せたらなんて思ったりもした。
でも…あんなのをまた味わうなんて死んでも嫌だった。
人の心なんて関係ない。良心なんて全部無視だ。
こんな痛むだけの心なんて…ない方がよっぽどマシだった。
皆ができることはできて当然。できない方が異常。
環境起因であろうが何だろうが関係ない。
できてたことができなくなって、苦しくて…
泣いてさえいなければ苦しくないって、だから泣くまでやったのなら落ち着けばまたやればいいって……
小さい頃の夢は、死ぬことだった。なのに…ここまで生きて……
でも…そのお陰で皆に会えて、記憶を無くした状態で…
自分という存在がどんなものだったのか、やっと理解できた。
話せるようになって、できなかったことが取り戻せて…嬉しかったんだ^^//
それで…そんな自分を受け入れられたことが、すっごく嬉しかった!
優しくされたのも、そうされたのも…育ての家族以外じゃお姉ちゃんだけだったから、余計にさ。
生きたいって思わせた責任、ちゃんと…取ってよね!」ずびっ&ぎゅうっ
フィン「ああ…取り続けるよ、一生かけて(微笑&頭なでなで)
まずは街の人達を皆殺しにする所から始めようか」キラン
ケイト「やめて;シャレにならない」