第61章 新たなる発展
ティオナ「………うん(頷」しゅんっ←肩を落とし項垂れる
ケイト「石を投げ付けられる側と、石を投げる側では…大きな差がある。
石を気軽に投げる者、そのつもりが無く投げる者。
前者は傷付くとわかっていてやっている。
が、後者は何気ないそれが傷付けていることに気付けていない。
後者ならばまだ余地はある。
が…あの王族や貴族は限りなく前者だ。
立場が高いから、身分が違うから、異なる意見を言うことを由としない。
寧ろ、それを悪として捉える風潮すらある。
王なのだから、Lv.が高いのだから、力が強いから、権力があるから…
それらの条件があわさり、なおかつそれを囃し立てる輩が集えば…それは増長し、油を注がれた火炎のように止まらなくなる。
そういう輩は…たくさんいるだろう?」
ティオナ「………うん……知ってるよ…
でもね…やっぱり……どうにかしたいって思っちゃうんだ」
ケイト「それもわかる。
でも…思ったような形に変わって欲しいというのは…
本人のなりたい形と違えば、改変を望むものでしかない。
「お前、私の望む形と違うから変われ」
そう言っているのと同意義になる。
私達の意思など関係なく、大いに不本意なことなんだが…
される相手側からすれば、目に映るそれ(私達の言動)は…害ある行動でしかない。
悪となってしまう」
ティオナ「………」
宰相「この世というのは…大抵がそういうものです。
都合や意にそぐわぬ者は排除、排斥される。
時に権力で、暴力で、多人数による圧で、徒党を組み、一方的にお前が間違いだと陥れる。
そういう輩が横行しているのが現実であり…こここそが地獄です。
それを…この場のみでありながら無としようとしている。
だからこそ…私達は皆、ケイト様を推したのです。
力があろうと、立場を得ようと、決して態度を変えず見ようと、軽視せず向き合おうとできる者だから。
小さな小事だと言うのに、これほど必死に考えを巡らせてくれる。
軽く答え意見をコロコロ変える者もいると言うのに…」
ケイト「だってさ…振り回されちゃうだろ?;
それって疲れるだろうし、だからできる限り減らしておきたいと言うか;」
宰相「そう考える人こそ稀なのです;」
アスフィ「;」うんうん!←力強く二度頷く&ヘルメスのことを考えてる
ティオナ「だね;」←ロキの以下略