第61章 新たなる発展
ケイト「もので命が買えるか!!人生が買えるか!!!
死んでも受け取らん!!!!
金があろうがなかろうが関係ない!
名誉や身分なんてくそくらえだ!!
強者の気分で虐げられ続けるだけの理不尽な世界なんざ丸ごと大っ嫌いだ!!!
だから…
だからっ……!
(ぎゅっ)←机の上で固く拳を握り締める
(項垂れる)
ここでぐらい…夢を見てもいいだろう?」小声&ぽつり
小さく…
注意深く耳を欹(そばだ)てなければ聞こえないほどの小さな声が、自らの耳朶をも打った。
絞り出された波の音に掻き消されそうな声は、確かに届いたようだ…
アスフィ「ええ…知っていますよ」微笑
そう言いながら歩み寄り、未だ机に向かい椅子に腰かけたままの私に目線を合わせ頭を撫でた。
アスフィ「だから…あなたを選んだんじゃないですか。
絶え間なく続く理不尽に対して…
嘆くでもない。醜く染まるでもない。
何度打ちのめされても、たとえ殺されかけても…
誰にも憎しみをぶつけたことなんてないじゃないですかっ…!
だから私は…そんなあなたを救いたくて…支えたくて……」ぷるぷる&ぽとぽと
肩を震わせ俯きながらも双眸から零れ落ち続ける涙など意に介さず、言葉を続けた。
アスフィ「もう、救いのない現実に打ちのめされるあなたを見たくないから!!
だから…なんです。
だから!
あなたと、共に居たいと望んだ。
すぐ…守れるように。助けられるように!
今度は私が!!
もう…何も知らず、終末神の時のように一人で戦わせるなんてこと!
私はさせたくはないんです!!
……
っく…
うっ」
ケイト「なで)……←アスフィの頭を左手で撫でた後、手を頬へ移動させ撫でる
大丈夫だよ…
ちゃんと、守るから^^
私も、皆も…できる限り、全てを尽くしてでも…必ず守るよ」
咽び泣くアスフィに、私も不意に浮かぶ涙など気にせず微笑みかけた。
大丈夫だと、もう大丈夫なんだと…
自分に言い聞かせるように、皆に指し示すように…
気付けば――必死に…口に、声に出していた
リュー(……いつ入るべきでしょうか…;
私としたことが…入り時を見失ってしまいました;)
扉の前で1人佇んでいたなど、私達は知る由も無かった;
アスフィと笑い合う中、それを聞いたアルもディも、皆も笑っていた…