第61章 新たなる発展
その瞬間、あの笑顔が浮かんだ。
ミカサがエレンへ向けて「マフラーを巻いてくれてありがとう」と言った時の顔…
それとよく似た笑顔をアスフィが向けてくれていた。
あれって場違い感が凄かったなあ…戦闘中だったしそんなこと言ってる場合かって、でも死ぬかもしれない時だからせめて伝えたかったんだろうな…どっちもわかる気が…
って違う!!;
ケイト「…ありがとう^^」
アスフィ「いえ//」目を伏せる
宰相「…
(本当に…好き合っているんだなあ」しみじみ
何故か温かい目を向けられる中、急に背後から左腕にしがみ付かれた。
ティオナ「おっはよ~!^^」ぎゅっ!
ケイト「!…
…え?;ティオナ?;
(遠征は?;」
ティオナ「ビックリしたよ、急に色々増えてるし!
あ、それはそうとね…
今日は私の番!//」えっへん!&キラキラ
何故か微笑みながら両手を自らの腰に当て、胸を張って叫ばれた。
ケイト「えっと…遠征は?;」
ティオナ「ふふーんっ!
分身に任せてきちゃった!
絶対ばれないから大丈夫!^^」にまーっ!
ケイト「……;
いいのかな…;」
ティオナ「いいの!//」微笑
ケイト「あはは…
わかった。内緒だね^^」くす
ティオナ「うん!^^」にこにこ
笑い合う中、キャッキャとアルとディもつられて笑いだした。
アスフィ「………流石…一国の領主様ですね」微笑
ケイト「何度も固辞したんだけれどなあ;」
ティオナ「へえー。そうだったんだ」
宰相「いえ、ですが欲がなさ過ぎです;
質素倹約とは言いますが、全て自力で何かしらしてるじゃないですか;
もう少し助けたのだから支え合おうと言ったり、促したりすることだってできるというのに
ケイト「そうされたいからやったわけじゃない!」
『!』
ケイト「見返りが欲しいからやったんじゃない。
私がしないと後悔するからやったんだ!私は、私のやりたいようにやっただけだ!!
私が!!(すっ)←胸に左手を当てる
皆に、私の我が儘に付き合わせただけだ!!!
恩返しをしたいというのなら幸せになれ!!
それ以外は要らん!受け付けん!!」真剣
宰相「そんなんだから領主に推薦されるんですよ!
それも満場一致で!!;」
アスフィ「清廉潔白を地で行くと言っても限度が…;」困惑
ケイト「んなもん知らん!」