第9章 Lv.7
それから模擬戦も全て終わった後、「またお茶しましょう」とフレイヤ様から満面の笑みで誘われた。
ちらっとロキを窺うと、渋々と言った感じに頷いており…
「喜んで!^^//」と答えると、フレイヤ様は満面の笑みを浮かべていた。
フレイヤの恋心を最初に撃ち抜いた人という記述が、例の英雄譚に付け加えられたのは言うまでもない…
ロキ(うちは知らん…もう知らん…)遠い目
そうして正午に帰ってから昼御飯を食べた後は、皆との模擬戦が待っていた。
リヴェリア「まるで舞のようだな」
フィン「うん。まるで剣と一緒にワルツでも踊っているかのようだ」
リヴェリア「以前はどうなることかと思ったがな」ふふっ
その以前の当時にロキとしたやり取り↓
リヴェリア「他の団員達からの恨みが集中するぞ。幹部総出に加えロキからまで気にかけ過ぎている。
ただでさえ入ったばかりだ。程々に止めておいた方がいいと思うが?」
ロキ「分かってるで、リヴェリア。だからうちはケイトの【愚突猛進(フール・ハーディ)】に賭ける。
ケイトのスキルはチートや。凄まじいスピードで成長できる。
妬み嫉みが爆発する前に、直ぐこのファミリアの幹部になるで!」
そして今、正式に『オラリオの頂点(【猛者】オッタル)』を単身で倒し
最高峰のLv.7となると共に、ロキ・ファミリアの幹部にまでなった。
第一級(Lv.5以上)をもさらに飛び越えた場合、さらに上がる為にはどうすればいいのやら…
後にケイトの二つ名が変わり、【英雄(ヒーロー)】と呼ばれた。
Lv.5からLv.7に至るまでかかった期間は、意識を取り戻した日から数えて僅か5日。
冒険者になった日から数えれば僅か半月、15日でLv.7まで辿り着いた人。
今までに見たことも聞いたこともない速度と実績故、その二つ名が神々から与えられたという――
他にも龍戦士(ドラグーン)やら神龍戦士(ゴッドドラグーン)等々…
という名が神の宴で飛び交い続けたそうだが、ロキが全て却下させたらしい。