第60章 穏やかな日常
しかし…ツナは、殺された警察官が死んだ時に号泣し嘘だと喚いていた7歳の子供から殺された。
自ら自首した本人の自供によると
「どうしても赦せなかったっ!
何であいつが笑ってるんだよ。
何で笑っているのがあいつで、兄ちゃんじゃないんだよ!!!;
そんなの…(ぽろぽろ)
そんなのっ…赦せないよっっ;;(震&嗚咽)
ごめんなさい、兄ちゃん…ごめん……
こんなこと望まないのは…わかってるんだ……わかってるんだ…本当は;;
でも…それでも……それでもっ!
…俺…兄ちゃんと、一緒に…もっと一杯、遊びたかった!
もっと一杯…沢山…!
約束したじゃんかっ!絶対今度一緒に行こうって!!
案内してくれるって!(跪く)
言ったじゃんかああああああああ!!!;;
ごめんなさい…俺は…償うから……
俺…兄ちゃんみたいには、なれないっ;;
兄ちゃんみたいに、殺されても…それでも守るんだってできない!!;
それでも…頑張るから……頑張って…守れる存在に、なるからっ!;;
それで……いいかな?」
嗚咽を上げ、涙を流す小さな男子に…拍手が送られた。
だが、人の命を奪ったことには違いない。
その認識から、保護観察と共に人格的に問題がないかも見られるようになった。
そして問題はなく、少年は警察官になる…
警察官となってからは…
部長となった両津のもとへ配属され、自由奔放な彼に振り回されながらも多大な功績を残し
憧れた兄ちゃんと同じプロフェッショナルチームへの入隊が認められたという。
そうして彼は夢を果たし…生涯、警察官として人を助けることへ邁進し続けた。
死ぬ最期の瞬間まで――
以上から、殺しや罪を犯せば風評被害と偏見を得ることとなる。
人為的に悪い噂を流すことによって得たものならば、それは十分に被害者だろう。
だがそれが自らの言動、特に犯罪行為によるものならば、それは「自業自得」だ。
だからこそ…
悪いことをしたら叱ってくれる存在が必要であり
そして聞く側にも取り組む姿勢が必要となる。
極端な一例だが、それを知った皆は心に焼き付いたという。
どんなにいい人でも、いい行いを長年し続けていたとしても、殺しや罪で簡単に覆る。
それも…償いも謝罪も無ければ特に……
あれでは――世界を敵に回すだけだ