第60章 穏やかな日常
両津「こんな所で寝たら風邪ひきますよ?ぶちょー;」
大原「こら!両津!!」
両津「…夢の中でも怒られてる;」
大原の妻「ふふふっ。
でっかい息子を持ったみたいだって時々言っていましたから^^」
両津「あはは^^;
その割には怒られまくってますけどね;」苦笑&頭を押さえる
大原の妻「本当に嫌いなら、怒りませんよ。きっとね」
大原「むにゃむにゅ」
両津「…//」←照れ臭い
大原「いいか?
市民を守るのが、支えるのが、警察官としての仕事なんだ。
誉れ高い、誇りある仕事なんだ。
市民を守る為に奔走するのは、そりゃあ疲れるかもしれない。
だが…そのお陰で守られているものは必ずあるんだ。
笑顔を、幸せを、身近に立って守ってやれる。それが派出所警察官だ」
その言葉は…両津の刑事自体の先輩が言った言葉と似たものだった。
両津「はあーあ……(ごろん)←腰掛けた縁側で両手を後ろ頭で組んで後ろに倒れ横になる
ワシには荷が重すぎるよ…先輩
少しは…届いてるかな……」
月に右手を伸ばしてから、右手の甲を自身の瞼に押し付ける。
滴が目尻から頬を伝い落ちていく中、脳裏によぎる…
両津(南部さん…)
南部「派出所勤務で市民を守ってくれる警察官がいる。
だから俺達刑事は、安心して犯人逮捕に専念できるんだ。
さしずめ、縁の下の力持ちだな^^」
南部の意識が戻らぬ中、救急車の中で…
両津「そうだ!
帰ったら派出所勤務に異動しましょう!!
縁の下の力持ちでしょ!!?
ワシも一緒に行くから!
きっと楽しくなりますよ!ね!!
ね!!?」
涙が滲みながらも必死に叫んだ。
叫びかけた…
両津「ワシの配属された所には口やかましい部長がいてね?」
一杯話しかけた。
事件から2日後…南部さんは死んだ。
先輩(南部さん)が生きてたら…
南部「やったな、両津!^^」
星が一つ煌き、それを見た瞬間そんな声が聞こえた気がした。
両津「あーもう!やめだやめ!!
考えても、いないもんはいない!」
大原「ばっかもぉん!!」
両津「ふぁい!!(ビシッ!)←気を付け
って…まだ怒られてんのか、夢のワシ;」
それから毛布を掛けられたままの大原を見てから、座布団を枕に両津もまた眠りについた。
大原の妻に毛布を掛けられて…