第60章 穏やかな日常
プルルル
大原「あー、もしもし。私だ。
両津が一緒に家に来たいと言っているんだが…
何!!?;」瞠目
大原の家の前
両津「ね?だから言ったでしょ?
お孫さんも喜ぶって^^」かっかっかっ!
大原「うるさい。
変なことを教えるんじゃないぞ?!
ただいま」
大介「おかえりなさい!」←両腕を広げて駆け寄る
大原「おお!大介!」←両腕を広げて腰を下ろす
大介「本物だー!」
そのまま両津に飛び付いた大介に、大原は面白くなさそうに歯噛みするばかりだった…
晩飯を食べた後、大介は言った。
大介「警官になって、悪い人をやっつける!」
大原「大介、それは違うよ」
真っ直ぐに目を見据え、両肩を掴みながら
畳に座ったまま、彼は孫へ言い聞かせるように説いた。
大原「やっつける行為を、免罪符にしてはいけないよ?
悪い人をやっつける為に、警察官がいるんじゃない。
『悪いことをしたとわからせる為』に、警察官がいるんだ。
その為に捕まえるんだ。
間違いを間違いと認めさせる為、被害者を増やさせない為、安心して暮らせるようにする為…
その為に皆、身を粉にして働いている。
たとえ、憎まれようともだ!
少し…早かったかな?」
両津「カッコいいですよ、部長ー!
ぴゅーぴゅー♪」←口笛
大原「褒めても何も出んぞ。
大介、警察の仕事は捕まえるだけじゃない。
市民を守り、皆が安心して暮らせるようにする、大変名誉ある仕事なんだ。
お前が大きくなって、それでもなりたいというのなら…私がなり方を教えよう」
大介「うん!
ありがとう、おじいちゃん^^」
大原「うんうん^^
そろそろ寝なさい。もう夜も遅いのだから」
大介「はーい!」
たっ!
そう寝床へ走っていく大介を見送ってから後、両津へ向き直って言い放った。
大原「それはそうと両津、お前も警官としてもっと自覚をだな」
両津「ま、まあまあ部長、お小言はその辺にしてお酒でもぐいっと」←お酒を注ぐ
大原「おっとと。
だが今日の業務は何だ?
サボり癖を抜けと何回言わせればわかる。
それと字をもっと綺麗に書け。読むのも一苦労だ」くどくど
両津へと説教をする内、両津からぐいぐい飲まされた酒にすっかり泥酔し
大原は机に突っ伏して、赤ら顔のまま眠っていた。