第60章 穏やかな日常
どんなにいい人だ、悪い人ではないと口々に非難するも
その人も幼稚で、小学生の理屈を振りかざすものとして処理されるばかりか、ひどく悪質な洗脳を受けていたとまで言われていた。
甘さしか受けず、自分に甘過ぎる点も大々的に取り上げられており、味方は…1人としていなかった。
いや、刑事だけは何とかして更生の機会を与えようと奮闘していた。
ツナとツナの母親と最初に話した刑事であり、保護観察に何とかしようとしていた。
だが、常識がありながらも、善悪の区別と認識ができてもなお
壊した記憶があってもなお、謝罪と弁償に踏み切れずにいたツナをどうにも擁護できなかった。
だが、刑事の彼が悪いのではない。
本人がいつまでもこの平和(自分だけの平穏)が続くと思い込んでいたせい…
それも、身から出た錆なのだから。
ツナ「何でこんなことになってんだよ!;」
リボーン「もし他国で犯罪を犯されたら日本の面目丸潰れだからな。
面目躍如の為に必死になって追い掛け回すだろう」
ツナ「でも!
リボーン「死ぬ気弾に頼らなきゃろくに全力出せねえだろ。
自分で努力もしねえで言えたことか?」
『既に自宅は引き払われており、外国で働いている父親により売却されたとのことです。
ローンを組んでいたことから、賠償金を払わずにいたのは明白。
更には10代の男女と幼児3人が出入りしていたことから裕福にも見えていたそうです』
その後…賞金が掛けられた。
父母と共に写真を明かされたことから、人の目に触れない場所での生活を余儀なくされた。
ケイト「ホント…あの力を教えなくて、本当によかった;」
恭弥「ああ、僕もそう思うよ」
ケイト「全ての属性を同時使用したことで生まれる炎…
全ての天候の源である、風の守護者……
風属性だからか…彼の居場所もわかるけれど、通報しない方がいい?」
恭弥「好きにすれば?
僕はもう二度と、関わりを持ちたくもない」
そして彼は捕まることなく、表舞台に決して上がらず生涯を終えた。
自警団として10代目を受け継ぎながらも、一切外で行動することもできないまま…
彼は、自らの為だけの自警団と化させていた。
捕まったとしても、それはこち亀の世界があった場合であった…