第60章 穏やかな日常
先輩「その為に…警察官になったんだって……
でもね…?
お前が死んでちゃ、意味ないだろ!」ぼろぼろ号泣
パシャパシャ←写真によるフラッシュ音
先輩「守る前に、お前が哀しませてどうすんだよおおおお!!!;
生きて、帰れよ!!!!」
パシャパシャパシャパシャパシャ
『将来有望で、剣道初段、空手2段。
優しく、近隣住民からの人望も厚く、子供達からは別れを惜しむ声が
「嘘言うな!!兄ちゃんが死ぬもんか!!」
ええ、そういう声が
「嘘だ!!!!」
…たくさんの声が寄せられていました』
脱獄から1週間後…
『国際警察と話し合った後、国際指名手配犯とすることを決定しました。
「もう、子供だとは思いません。
彼は、悪質な犯罪者です。
悪いことをしておいて、償わずに当然としか思っていない。
只管正当化に走り、保身に走り、自らの言動の、しでかしたことの責任を他へ転嫁し、放棄している」
パシャパシャパシャパシャ←記者会見で話す男性を撮る為の、写真によるフラッシュ音
「殺人を犯した情報が地球上へ明かされてから一週間が経った今…
たとえそれが殺人であっても自首してこない現状、そう言わざるを得ません」
彼は一体、どれほど甘やかされて生きてきたのでしょうか?』
ケイト「何で脱獄したんだろうね…;
益々立場悪くなるだけなのは目に見えているのに;」
恭弥「国外へ高飛びする為だろう?
赤ん坊達が考えそうな手だ。
国際指名手配されるとは思わなかったようだけれどね』
ケイト「…恭弥が警視総監に言った?」
恭弥「いいや。言わずともするさ。
日本警察の面目が丸潰れだからね、もし他国で犯罪をされれば」
『14歳になり、「責任能力がない」からと法律から守られる時期を越し
それでもなお守られると過信し、責めない周囲へ甘え続けているようにも見えます。
刑法第41条は14歳に満たない者の行為の不処罰を定めており、14歳未満の者を一律に責任無能力者とすることによりその処罰を控えるという政策です。
14歳に満たない者で刑罰法令に触れる行為をした者は少年法により審判に付され、要保護性に応じて保護処分を受けることとなります。
ですが彼は14歳、それもひどく悪質な行為を繰り返し続けるばかりか逮捕されるまで反省も謝罪もない為、実刑判決が処されることとなります』