第60章 穏やかな日常
・リボーン、最終回のその後(パラレルワールド)
リボーンという世界は、全てが沢田綱吉の為に人為的に作られた世界であり
彼が犯罪をすることによる不都合な展開、事態を全て一切合切無とさせた世界であった。
そしてそれは…彼の人格的な成長を阻害するものとなっている。
理由は一つ…先程書いた彼の環境にある。
その環境は…数々の犯罪行為をしても「気にすることは無い、大丈夫だ」と接する周囲からの安心感。
それにより償わなくても大丈夫という認識を植え付けられるばかりか、何度も繰り返し続けていたことへと繋がってしまった。
テレビニュース『1年間、眉間に火を付けパンツ一丁で走り回り周囲へ破壊行為を繰り返す男子が今朝、ようやく逮捕されました』
ケイト「ぶふーっ!!」
恭弥「…」
『見て下さい、この焦げた畳を。
手榴弾が投げ入れられたそうです。
その畳の賠償も無く、弁償する気も無いようで自費で畳を張り替えたとのことです』
ケイト「あ…
(たまたまピンが抜けた手榴弾をお隣さんに投げてたっけ、死ぬ気状態のツナが;」
恭弥(やっとだ…
やっと、並盛が平和になる)
『パンツ一丁で街中を走り回るわいせつ物陳列罪
一度は捕まりましたが、当時は常習犯だと気付かなかったそうです。
走り回る中で邪魔となった人との接触により怪我を与える暴行罪、迷惑防止条例違反
凄まじい勢いと剣幕だった為、顔も見れずに挫傷などの怪我を負ったそうです。
他にも走る障害となった走行中のトラックや国の備品を次々破壊する器物損壊罪
トラックがへこんでおり、中の荷物も破損。
そして壊された数々のものに対して弁償を一切しないという姿勢を強行しております。
店においても営業妨害、商品を売れなくしたりなどの器物破損
最近では花屋に出没し、花を乱暴に掴み折り売り物にならなくしたそうです。
監視カメラで判明しているだけでも、これだけの法律違反を当初13歳から始め、14歳となった今もなお犯し続けていたとのことです』
ケイト「…沢山の犠牲の上に…
あいつにとっての平和は成り立っていたんだね……」
恭弥「そうだね…」
ケイト「私が編み出した死ぬ気の到達点を越えた状態…
恭弥や白蘭やザンザスだけに教えて先週身に付けたばかりだったはずだけど…それと何かあるの?」
恭弥「さあね」