第60章 穏やかな日常
「いい社会は…皆で作る」
トール「うん!皆の心がけ次第ってことさ。
皆がいるから社会は成り立つ。
皆の心で、社会を、風習を作れる」
「ふうしゅう?」
トール「校風と同じさ。
自由なのがここの校風。つまりは僕達の意思で行動できる。
それと同じように、その土地や国に伝わる生活や行事などの習わし。
仕来たりみたいなものさ。
さっき言ってたみたいに、困っている人がいたら助けましょうっていうこと!」
『おおー!』
トール「ですよね?先生」
ケイト「うん」微笑&頷
「明るい社会は…皆次第」
ケイト「この子はぼーちゃんタイプだな、妙に確信をついてくる)
皆で明るい社会を作ろう!」
『おおー!』
礎になるんだ!と意気込む中、そろそろ授業に戻りたいと切に願った…;
「作り方わかんない…;」
ケイト「んー…どういう箱を作りたい?」
「んっと…えっと…」おろおろ
ケイト「慌てなくていい。
自分の内に目を向けるんだ。自分が何を思っているのかを」
「どんな箱?」
ケイト「頷)うん。
何に使いたい?
誰にあげたい?
どんな箱がいい?」
「んっと…お父さんにあげたい!」
ケイト「どう使って欲しい?」
「あのね!あのね!(ぱたぱた)←両腕を上下にパタパタさせる
カギ、入れる場所!
玄関の入り口に置けば、もう困らないでしょ?」
ケイト「うん!いい考えだ!^^
優しいね」なでなで←頭を撫でる
「えへへ^^
頑張って作る!
カギいれって書く!」
ケイト「うん!頑張れ!」
先生方↓
「やる気を引き出すのがうまいですね」こそ
「ええ。私達も負けてられないわ」
「いい学び舎にしたいですね…
ここでしか得られない学びを与えられる、そんな学び舎に」
「でも逆に教えているつもりが教えられることもあるんですよね…」
「ええ…学んで、負けずに成長していきましょう!」
子供達↓
「できたー!」
ケイト「おお!早いね」
「一番乗り!」
「負けたー!」
ケイト「でも早い早い!
んじゃあ次は模様を書いてみようか」
『?』
ケイト「こういう横じまだったり縦じまだったり動物だったり…
好きなものを書き込んでみよー」
『おおー!』
ケイト「黒板に書いておくね?」
『はーい』
その中でも、熱心に集中しきっていて聞いてない子もいた。