第60章 穏やかな日常
ケイトが男泣きをして泣き止むまで待った。
その後になってから始まった熱烈なキスは何時間も続いた。
アイシャと椿がケイトへ抱き着いて参戦してこようとするその時まで…
おまけ・修業の時
ケイト「多少不慣れな動きになれど得意な型へ持っていけるようにすること。
それが最低限。
どのようにそれへ持っていくか。
誘導していることに気付かせないことも大事だ。
察されれば回避されるのはまず間違いないと思った方がいい。
自らの動きやすい型を見極め、それへどう持っていくか。
動きやすい動き方はどんなものなのか、ぼんやりとしたイメージを明確化していけ。
自然な動きで相手に一切不自然を感じさせず全てに柔軟に対応しろ。
その時にたとえ対応できたとして最高はどんな動きか考えることを怠るな。
そうすれば…完璧へと一歩近付く。
自分の手で作り上げろ。
自分だけの型を、最強を!
いずれは不得意も得意に変え、極め続けろ!!」ぐっ!←拳を握り締める
風月流とは周囲の空気、自然そのものをも武器にする流派。
脇差を用いてそれを加速させる武術に過ぎない。
音速を越えたそれは周囲の空気を音速以上の速度にさせるが、他の空気は音速以上では動かない。
その空気の層が衝撃波であり、その空気の層を自在に御し切り、剣に変えて手に持つ武器と共に斬り裂いたりすること。←860~862ページ参照
それこそが本質なのだと言う。
それができたからこそ、Lv.6相手(アイズ、ヴェルフィン(ケイトの育ての父、元フィンの専属鍛冶師))にLv.1となる前でありながら倒せたのだろう。
無論、魔力集中による身体強化もあるのだろうが…それが無くともできていた可能性は極めて高い。
それ程に一般人とは差があるのだから。
本来、修業空間は中での2時間が外での20秒だった←2198ページ参照
のだが、昨日5時間で5000年修業を済ませて帰ってきたこと(2196ページ参照)から計算すると…
5000年=43800000時間、つまり…876万倍の速度で修業空間内の時間は流れているようだ。
それも今日…ついに1000万倍に成功してしまっていた;
つまり修業空間内での5000年が、外での4.38時間(262分48秒)になっていた。
うん…今日中にあの非常食ができてもおかしくはない;