第60章 穏やかな日常
無事でない人が一人いるけれど…;(汗)
ケイト「…;;
ひっぐ;えっぐ;」←未だ号泣中
フィン「よしよし^^;」←頭と背を撫で回す
撫で回してるとケイトが僕へ体を向け、跪いたまま抱き着いてきた。
腰に腕を回され、力強く抱き締められて動けなくなったが…
まあこういうのも悪くはないと、気付けば自然と笑みを浮かべていた。
それから後、本人たっての希望でコクーン以外での悪事禁止は無しとなった(レンジャー部隊による世直しは別)。
ケイト「いいことも悪いことも全部…必要なことだから。
神様からのお導きであると同時に、試されている。
どう出るか、どう動くか、何を紡ぐか、何を人へ与えるか…
傷か、怒りか、許しか、慈愛か……
それを問われているのだと、私は思う。
この世とは…その為にある。
自由だから、そこから得るものは必ずある。
もう死にたいって…想う時は何度でもあるけどね……
それでも…どんなに疲れても…それは永遠じゃないから。
5000年も…生きてきた。
沢山の人の生に触れた。霊感のお陰で全部捉えられるようになった。
だから……悪いけれど…悪の全部を止めるのは、無しにして欲しい。
苦しみが故か、楽しいが故か…好きが故か…
人に何故してはいけないか気付かされないまま、それで失うものもあるだろうけれど…
そこから得られるものもまた、どちらにもある。
だから…こう変えて欲しい。
死人の中で、体の寿命がまだあって生を望み…尚且つ聖別の結界を通り過ぎられる者のみ、死んだ瞬間にこちらへ瞬間移動と同時に蘇生させると…
私が…お前達を助けたいと願って、そうしたように……←1362,1363ページ参照
どうか…頼む……(お辞儀)
得られるはずだったものまで、奪いたくはない。
乗り越えられるはずだったものならば、無粋(余計なお世話)になる。
その可能性まで、潰したくはないんだ――」
真剣な表情で語ってくれた。
単純な問題ではない。
人生というのも、何もかもが…
複雑に絡み合い、「縁」を形作り、『今』という時を作り上げている。
未来をどうするか、どう動くか…
好きに動けるこの世界で、そこを問われているのだろう……
この世に生まれ落ちた時から…人としての『真価(器)』を確かめ、高める為に――