第60章 穏やかな日常
1粒の大きさは小さく、直径1.1cmの球状形で赤子でも飲める小ささだが
一度体内に入れば、溶け切るまで粒に込められた魔力で体に留まるようになる。
特に胃に留まるのだが、それには理由がある…
沢山食べた時、胃は大きく膨張し、胃に分布している「迷走神経」が刺激され、その刺激が脳に伝わることで「満腹感」が生まれる。
その満腹感もまた持続して与える為らしい。
水分は「消化器以外を潤す為の水分」と「体内で必要とされる水分」とで動き方を分けられている。
前者は持続して蒸気となり動くことで賄われ
後者は水溶性の栄養分と共に、脂溶性の栄養分を腸へ押し流す際に必要な動きをする(粒は押し流さない)。
怪我や病気にならないよう魔力が身を守り、免疫(自然治癒力)もスカイボードと同じ原理で上げるようにもしている。←1357ページ参照
年齢に合わせて配分量を変え、神石から神術でいくらでも作れることとなった。
だが1粒で3日持つ為、365日という1年として1人につき121粒まで無料で配布とされた。
コクーンで作られた魚のエサをもとにして作られたらしい。
ケイト「研究科の人達頑張り過ぎでしょ;
今日出たものを更に今日完成させるって;」
フィン「修業空間も使い始めたらしいからね…^^;」←笑みが引き攣り切っている
「元々は今日開発された魚のエサから着眼点を得たんだよ?」
トール「へえ、そうだったんですね!」キラキラ
「栄養満点でね?
食べた大人がお腹を壊したんだ^^;」
トール「え?何で?」
「赤子が誤飲したならわかるけれど…?」首傾げ
「お子様みた~い♪」ぷりぷり←尻振り
トール「尻を出すな!;」しかめっ面&べしん←尻を叩く
グサグサグサッ
ケイト「ぅ;ぅっ;ぅぅぅぅぅうううっ;;」ぼろぼろ←精神に大打撃&半泣き
背を向け、両膝を抱えてその場に座って半泣き…
いや、泣きじゃくっていた;
よしよしを背を撫でる中、トールという男の子がその様子に気付いて察したようで…
トール「え…えっと…き、きっと美味しそうに見えたんですよね?^^;」汗←あからさまに気を使っている
「うんうん。味とかの研究の為だとも思うよ^^;」
「何が入ってるのか…気になる」
「探求心とかだろうね?^^;」
『なるほどー』
そうして授業は無事終わった;