第60章 穏やかな日常
~おまけ~
昨日、分身が体験したこと…
水族館にて、川の水の見分け方を教えられていた。
・ザリガニやエビなどが生息している場合
1級河川
そのまま飲んでも大丈夫な場合が多い。
・昆虫の幼虫が生息している場合
2級河川
飲み水として使う場合はろ過や煮沸などをする必要がある。
・カワニナ(巻貝の1種)やヒル、タニシやカタツムリが生息している場合
3級河川
沈殿やろ過、煮沸などといった方法でも飲めない。飲み水にするには科学的処置が必要。
「川に住んでいる生物から見分けるようにね?」
子供達『はーい!』
「他の水の得方だけれど…
大きな水たまりや川・池等の水場を見つけるんだ。
そしてその近くで穴を掘り進めていくと、地下から水が湧き出してくる。
この水は最初は濁っているけれど、時間が経つと澄んでくるから澄んだ水を飲み水として使うんだ。
源流となる水源の状況によっては煮沸やろ過が必要となるが、最悪汚染がひどければ飲むことができないということは頭に入れておこうね」
『はい!』
「もし森の中で草むらがあった場合の水の確保だけれど
まずは膝から下に布を巻きつけて。
ハンカチやタオル、水を吸いやすい絞りやすい布をね。
次に、草むらの中を歩き回る。
これだけで、草に付着した朝露が布にしみこむから、十分にしみたら布を絞って容器に入れるんだ。
容器がない場合は絞った水をそのまま飲むこともできるんだよ?
1時間程度歩き回ると、1リットルほどの水を集めることができます。
もし複数人数なら手分けしてより早く多く、互いの見える範囲内で声掛けし合いながら、迷わないように気を付けてやろうね。
単独で行動すれば必ず更に迷うことになるから、気を付けようね?」
『はーい!』
ビニール袋に青草をいれ、日の当たるところに置いておくと、青草から蒸発した水蒸気が水になって、ビニール袋の底に溜まります。
少し青臭い香りがしますが、煮沸するとキレイな飲料水になります。
緑が多い山には水源がありますので、上流に行って水源に近ければ近いほど、キレイな水が豊富に手に入ります。
ただし、キツネやシカがいる場合は、尿で汚れていることもありますので注意が必要です。溜まり水ではなく、流れている水を飲むようにしましょう。
といったことを説明された。