第60章 穏やかな日常
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
フィン「…ケイト?」
ケイト「?」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
フィン「程々にさ…^^;」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
フィン「…;」
一心不乱に僕の左頬を舐めては口付けし、再び舐め続けてくる。
それは親愛の証――
ひたすら舐め続けるケイトに、僕は苦笑混じりに頭を撫でた。
汚いところも、きれいなところも、あなたがまるごと好き。
あなたの全てを受け入れる。
あなたの全てが好き。
全部が好き大好き大好き大好き!
聞いた所によると、そういう意思表示らしい…;
十字架に選ばれた場合、浄化の関係上3歳までは精霊王の森から出れず、そこで育てられるしきたりとなっている。
その理由は言わずもがな…
外の穢れた空気と合わず長く生きられない要因となるからである。←1042,1379~1384,2177ページ参照
それらのことから守り人達と共に居ることが増える為…
家族間の獣同士のコミュニケーションが身についたらしい。
ただし、生みの父や姉、育ての家族にはやってはおらず
やっていたのは生みの母にだけだったらしい。
フィン「…いつまで舐めれば満足する?
ケイト「一生!」
フィン「ぶふっ!
…不老不死なのに…一生?」
ケイト「ずっと!」
フィン「…弱ったな^^;」
ケイト「たとえ嫌がられてもいい。それごと好き」
そう再び舐められる中、外でも同様にされたことが脳裏によぎった。
言わずもがな、他の人からは見られたくないからか店員さんとだるまさんが転んだ状態になり
フィン「人のいない所でやろうね^^」黒笑
ケイト「はーい;」
フィン(ヤバイ…意味がわかっているだけに……
また襲いたくなってきた//)←耳まで真っ赤
必死に理性で押さえたものだ…;
獣同士のグルーミング、早い話毛づくろいを覚えてしまったそうだ。
それは仲のいい獣同士、特に兄弟や親子等が行う親愛の証。
多頭で暮らしていても仲があまりよくない場合見ることができない為、獣同士の関係性がわかる行動でもある。←1479,1480ページ参照