第60章 穏やかな日常
国が作っているそれに関しては費用が一切かからない。
というのも…
魚や肉など必要なもの全てが最高の状態のものが既に完成されており←1668,1704~1708ページ参照
それらが養殖して殺さずとも魔力のみから作ることが出来るようにし、栄養としてもきちんと取れるようにしてある←1901,1902ページ参照
輸入するとしても魔石などであり、互いに冒険者を育てる為に提携関係を結んでいることもあって、それほど費用もかからないようにしてもらっている。
早い話がギルドとヘルメス・ファミリアが仲立ちとなってくれており、格安で済んでいるというのが現状だ。←1668ページ参照
それに伴い、国の資金は貯まる一方…
現時点で既に8兆ヴァリス(80兆円)貯まっている。
そしてそれは非常時の貯えとして遺されており、今も増え続けている。
ただし、当然のことだが私情で使わないことを約束されており、使うにしても手続き…
使う用途に対しての領民全ての皆からの賛同、許可証などの書類作成、それらの書類の永久保存が要る形態をとっている。
だからこそ…携帯や雲クッション、テレビや自動車等々…
数多のそれらが欲しいと挙って技術を学ぶ為に研究科へ覗きに行ったり
それに伴い泊まる期間が延びたり正式に生徒になったり…
研究の費用は全て国持ち…
というより、神石によって必要なものはすぐ手に入る為、お金はかからない。
そしてその上、学び舎の学費は無料なこともあり…←1829,1879,2048ページ参照
互いに技術を与え合う動きが活発化し、無駄のない完璧な技術が完成しつつある。
それも…『理』に対する全理解、それらと共に理をも取り込んだ技術への応用が。
それは後に…『神技術』と呼ばれる。
『学術研究都市』とはよく言ったものだ――←1880ページ参照
魚へのエサやり。
それを終え、ケイトのお腹下しも治った後
僕達2人はフィルヴィスやレフィーヤと別れて別行動へ戻った。
そろそろ学び舎による浄水場への見学、サバイバル体験が始まっている頃だ。
火起こし、暖の取り方、材料の集め方、拠点の作り方、雨の凌ぎ方、等々が既に終えており…
最終段階にあたる浄水へ至っている。
真水のままでは飲めばお腹を壊すことと浄水の重要性を説明し、これから実践に入る所のようだ。