第60章 穏やかな日常
全てが…何かに見えない力で繋がっているのかもしれない。
フィン「とりあえずだ…
今まで君がヘレイオス街で触れてきた輩と一緒くたにしないでくれ!」
ケイト「はーい」挙手
一緒にされること自体が心外だ、と伝えると…
彼女は素直にわかったと受け入れてくれた。
これで…傷付けられることや殺されかけることが当たり前だ、私を傷付けることは楽しいことでしょう?、などと認識しなくなればいいのだが……;(思案顔&腕組)
ケイト「有給に関してはいつでも取れるよ。
入院している人限定だけれど。国からの見舞金って形で」
フィン「そんな制度はどこにもないんだが…;」
ケイト「入院している働き手達が不安そうだったから作った。
働いている人達が倒れることは無いけれど、病気になりたくてなっている人なんていないでしょ?」
フィン「まあ…そうだね;」
ケイト「普通の有給に関しては…働いてからすぐ有給20日貰える形を取ってるよ」
フィン「……多過ぎやしないかい?;
普通貰える量は半年働いて10日だと思うのだけれど;」
ケイト「入院している人もいただろうことも踏まえると必要経費だよ。
第一に、治療で入院して働けない場合
治験への協力と差し引きで医療費0になるようにしているからね^^
仮に不足分が発生してもその医療費は全て国が払う形態にしてあるんだ。
有給は別枠で(微笑)
早い話、国が国民の医療費を払う。
で、意図せず怪我や病気にかかった国民は働かなくとも有給を貰える。
色々と研究科の人達に任せてるよ。
税金0を貫き続けていけるようにする為にね。
各々の専門家が話し合って、ようやく完成した所」
フィン「…だから移住希望者が後を絶たないんだ;
その上、ケイト教が流行っている始末だし…;」額押さえ
ケイト「ケイト教?」首傾げ
フィン「君を神として崇め拝んでいる宗教さ;(嘆息)
あの世に行っても恥じない自分である為、どうあるべきかを議論し合ってもいるよ。
人の数だけ違う、そう受け容れ合いながら精進し合っているそうだ;」嘆息&腕組
人の名を祭り上げておきながら…と一言連ねながら嘆息を再び零すと
ケイト「まあ、それで犯罪が減るのならそれに越したことはないよ^^」
後ろ頭で両手を組み、少し遠くを見据えながら呟いた。
未来を憂うように…