第60章 穏やかな日常
フィルヴィス「折角…途中まではカッコよかったのに…;」
レフィーヤ「しまらないと言うか…カッコ悪い;」
フィン「まあ…それもまた、ケイトの美点というか……魅力というか……;」
3人『はあっ;』
フォローしようとするも…
しまらない空気には違いは無く、気付けば揃って嘆息を零していた;
ケイト「美味しい匂いがするのが悪い!」キラーン!
ぱかぁん!!!
レフィーヤ「そんな偉そうに堂々と言うセリフですか!!;」
ケイト「本当に美味しいのか気になるだろう?!」
レフィーヤ「立場というものを弁えて下さい!!;
一国の王でしょう?!
そんな人が何でそういうことやってるんですか!!;」
ケイト「原材料への興味!味への探求心!食を求める心!
さあ!
人にでも食べれるよう改良して見せよう!!」メラメラ!&ぐっ!!←拳を握り締める
『………;』遠い目←「最早…何も言うまい」という目
背後に炎が見えるその姿に…はっきりと伝わってきた。
一字一句…その全てが『本気』なのだと;
そうして…本当に造られてしまった。
面白いと話題をかっさらったそうだが…
一番取り上げられたのは、赤子の誤飲を考慮した上の対策という点である。
実質ケイトのその動きによって、たとえ赤子が食べたとしてもお腹が壊れないものとなった。
それが赤子が誤飲したとしても悪影響が無であり
逆に栄養にもなるもの、それをもとにして美味しい非常食が作られ完成した。
ん?
何が言いたいかって…?
僕が言いたいのは…――
何でこうなった;
その一言に限る。
結論上…ケイトがすることは何故か…皆の為となることへ繋がることが非常に多い。
コクーンにおける食材事情もまた同様だった……
あの時点で、ケイトは既に始祖神の力を魔力を介して解放できていた。←1668,1704ページ参照
それもあってデメテルが帰るまでの『デメテルの替え玉』を作れたし、以前と変わりなくできていたという訳だ。
しかも…ディオニュソスの狂気を浄化する件も込みで;
穢れた精霊となったブランシェを食らった後、モンスターと精霊に分離させて体外へ
それ以外のブランシェが食らったものはケイトの体内に残った…
お陰でデメテルの中で燻る闇も晴れた。←2166~2168ページ参照