第60章 穏やかな日常
魚の芸は多種にわたり…
イルカのように交差するような同時ジャンプから
クローバーやスペードやダイヤやハートになるよう泳いだり
他にも柔軟にえさを持った人のする「指の動き」に合わせて動いてくれたりもする。
だからこそか、動画で記念に残そうとする者が数多くいるようだ。
見慣れた顔もおり、かなり興奮している(盛り上がっている)ようにも見える。
ウィーネ「私も…する」
リリ「ええ?!;
ウィーネ様はもう5回目じゃないですか!;
少しはリリにも回して下さい!;」
ベル「ちょっ;リリ、落ち着いて
ヴェルフ「滅多に来れねえんだから普通に買いたい奴でやりゃいいだろ;」眉顰め
リリ「そう言いながら横からかっさらってえさやるのやめて下さい!!;」
ヴェルフ「げ;ばれた;」汗&苦笑
一つのボード内で盛り上がりを見せる中、他の所もまた楽しそうにはしゃぐ子供達の声が響いていた。
ちなみに水路を流れる板の大きさは、横幅が5m、奥行が5mである。
幅が長く高さも外と一切変わりない分、5m分も余裕があるので降りる際にとても助かっているとのことだ。
水路の横幅は10mだが、5mずつで互いに干渉し合わないよう結界で別個のものとしている。
元々は手前側が走行する人用、奥側は立ち止まる人用と、5m毎に同区間スペースありで分けていた。←1665ページ参照
当初、水路を作る際には10m幅でそのまま使おうとしていたわけだが、老人もいた為上記の通り2つにわけるよう変えたというのが現状。←1353,1356,1360~1362ページ参照
しかし、それが今回の経緯を経て←2338ページ参照
奥側の方を泳ぐ人用、手前のすぐ乗れる方がエサやり及び座る人用となっている。
泳いだことによって水飛沫がかからないよう上記の『互いへ干渉し合わない結界』も張ったというわけである。
そして…今日出たばかりにも拘らず、「人気の話題」TOP10に入っている。
レフィーヤとフィルヴィスもまたそれを移動ついでにしに来たのだが、整理券を配布されなければならないほどの混雑具合の為、順番待ちとなったそうだ。
その最中僕達を見かけ、どうせ待っているだけならば、と声を掛けるに至ったそうだ。
ちなみに僕達もつい先程整理券をプレゼントしてもらった所なので、ご相伴に与ることとなった。
