第60章 穏やかな日常
鬼神「言葉だけのそれ(謝罪)には…もう二度と、騙されはせん。
初代の頃と同じく、それですぐ出られると思ったら大間違いだ。
地獄の最奥の監獄へ叩き込め!!最低でも500年は出すな!」
鬼「!ですがそれは重過ぎでは?;」
鬼神「私が命ずる!
魂の芯から甘えた根性を叩き直さねばまた幾度となく繰り返すであろう!!
番人として、調停人として、断固として赦してはならぬ!!!
神から得た信頼、理の礎、与えられた立場、役割、それらを無下になどできるものか!!!!」くわっ!!
鬼「……」
鬼神「命の価値は、した行為で全て決まるわけではない!
命の価値は、全てが同じだ!!
親がおる、大切なものがおる、友人もおれば恋人もおり子を持つ者も居る!!!
等しく等価値なのだ!!!!
個人の価値観で決め、貶め、傷付け、ましてや殺してなどはならぬ!!
その者の人生も何も知らぬ輩が、その物差しや憶測や偏見で価値を決め付けるでないわ!!!
その重みを知れ!!!!
された上で背負われず、ましてやそのようにする重みがどれほど苛烈なものか、悪業か!!
その意味を知れ!!!
一生も知らず、耳も傾けず、つもりもわかろうとさえもせず、都合の悪いことは全て見て見ぬ振りをする!
周囲から与えられる甘さを笠に着、己を守ることしかしない!!
享受することしかしない!
そんなものに人のことを、命を語る資格などないわ!!!
0からやり直せ!!!!
そして知るがいい!!!
悪人ならば未来も可能性も全て奪っていいわけではないことも!
周囲の環境から与えられる甘さが当然ではないことを!!
与えられる優しさが邪魔であれば感謝する所か貶し傷付けることの罪深さを!!!
己から見れば悪人であっても、それに救われたものはおる。
決して0ではない!
個人の見える範囲のみで決め付け、貶め、殺すことを善行とする認識を悔い改めよ!!!
殺してもよい命などない!殺して背負わずにいいものなどない!!背負わずしていいものになど決してなりはしない!!!
たとえ周囲が甘く、受け入れたとしても、生涯背負わねばならぬ!!
貴様は愚かにも大罪を犯した。犯し続けた。
その罰と知れ!!!!
自らから見れば悪人であれば、何をやってもいいなどと決して思うな!!!」
そうして…彼は地獄の最奥へ落ちた。