第60章 穏やかな日常
鬼神「悪口や不平や不満、愚痴ならば大いに結構!
だが心しろ!!
多少ならば赦されるが、同意を求め、共犯者に仕立て上げ、共に格を下げる為に続けてはならぬ!!!
自らの言動に免罪符など持つな!捧げるな!掲げるな!!
大義名分があると思うな!背負えぬ言動ならば最初からするな!!!
悪人にしたそれら全てを!
ましてや殺しをした上で疑問も感じないことを当然と思うな!!
ヒントを与える優しさ、お主の為に必死に助けようとする者を遠ざけるだけでは飽き足らず、心まで踏みにじり、傷付け、ましてや不都合な存在として全て蔑ろにし無下にした!
指摘されれば白蘭の言動を出し責任を煙に巻き、悪くないと言う。
言う言葉も、取って付けた誓いもその場だけ!長続きもせん!
そんなものが語る言葉も謝罪も、重みなど生ずるはずもない!!」
等々とかなり続いて行くのだが、割愛しよう。
ケイト「私が吐くほど嫌いになったのは…きっと、救えなかったから←2268ページ参照
フィンもなのは初めて知ったけど;」←2323ページ参照
神『それだけでなく、地獄のそれも見えたからでしょう?
決して避けられない未来だという点も』
ケイト「…うん」
どうにもしようがないそれに、涙に暮れる外なかった。
吐露した想い、決して避けられない現実…
そして――
神『彼が地獄落ちするのは…全て必然です。
彼が成長するには必要だった。
楽すること、それを享受し続けた結果…地獄へ落ちることが。
地獄へ落ちる為に、あの世界が作られたも当然なのですから…
あなたが救った、指で数えられる以外の世界では全部そうです。
全ての世界を見たあなたなら…わかっているでしょう?』
ケイト「うん…ありがとう^^」
神『さて…一瞬を利用して私の精神世界へ入ることでフィンから悟られないよう会話するのはいいですが。
流せましたか?』
ケイト「うん」
神『ではそろそろ戻ってあげなさい。
心配そうにしていますよ?
肝心のあなたが泣いたままですし』
ケイト「うん…ありがとう^^
これで本当に最後にするよ、彼のことは…
何でなのかよくわかったし…」
神『では…いってらっしゃい^^』
ケイト「いってきます^^」
私は、現実へ戻った。
心配して呼び掛けながら頭頂部を優しく撫でるフィンのもとへ…