第60章 穏やかな日常
25歳で笹川京子と結婚
環境が変わることでばたつき、忙しさに忙殺される
28歳で笹川京子が妊娠。
余裕ができたことからした行為で子を授かる
トラックにひかれて即死(全身バラバラ)
29歳で息子が産まれる
日付や年数も込みで記されたそれ通りに進む中、なおも彼は努力することに反発するだけだった。
それを避けようとしたが、絶対的に避けられないものだった。
そして死んだ。
それをどうにかして避けられなかったのかと問われる最中…
リボーン「意固地になるだけだっただろうが。
謝りたくない、自分は悪いことなんてしてない!
そういうつまらない意地が、あいつを地獄へ落としたんだ」
どんな悪人でも…『一つの命』には違いない。
その殺しを悪と捉えない行為、ひいてはその為に取り続けた言動が…彼を地獄に落とした。
沢田「!ここは?」
鬼「閻魔様、来ましたよー?」
閻魔「まず、お前がしたことについて話し合うとしようか」
沢田「あれ?あの世?
少しはあっちに入れるんじゃ?」
鬼「?(眉顰め)
何言ってんだおめえ。
地獄落ちするもんはな、この世に居れる時間さえも無しになってすぐさまあの世へ直行させられるんだよ。
そもそも地獄落ちするような魂がこの世にいたら、とんでもねえ悪さしかしでかさねえだろ」はっ←嘲笑
閻魔「口を慎みなさい」
鬼「へい。すんません!」閻魔の役割をする神様へお辞儀
閻魔「それでは…担当となる鬼は地獄で待っていなさい。
では、始めましょうか」
そうして…彼は地獄へ落とされ、最初は窯湯で地獄で溺れさせられた。
未来の白蘭へ自らがさせた焦熱の中で死にゆく感覚
それまで白蘭自身が抱えていたこの世への疑問
常人と同じ感性を持っていながら、周囲や他の人とのずれへの悩み
ちょっとしたことで感動はするものの、そのずれから何もかもが詰まらないという想いとの葛藤
それらを抱え込む内、ゲームと称して踏み切ってしまった経緯
そして…
鬼「どんな人にでもな、親がいねえもんはいねえんだよ。
誰かしらいるんだよ。
周囲とのずれ、理解者がいねえ寂しさ、それらから狂っちまった白蘭に対して…
悪だから殺していい、それだけのことをしたのだから罪悪感を感じねえのも当然だ。
そう捉えるのは――悪だ」