第60章 穏やかな日常
修業中
沢田「………
(こんなにきついなんて…;)
(はっ!)
でもリボーン!
俺って死ぬ気の到達点に辿り着いたんだから別に修業なんてしなくっても
リボーン「それでまた巻き込みたいのか?」
沢田「うっ!;(ぐさっ!!)
確かに…炎に当たったら巻き込まれるだろうけれど;」
リボーン「その為にも炎の制御を完璧にしねえとダメなんだ。
その前に…まずは白蘭に一言謝らねえとな」
沢田「え?!やだよ!
え?;これって償いの為の修業なの!?;」
リボーン「当たり前だろ。
お前も二度と意図しねえ殺しをしないで済む、味方も巻き込まないで戦える。
いいことしかねえだろ」
沢田「で…でも!
(何で――あんな奴の為なんかに?)
……嫌だ…
なんか、嵌められたみたいで嫌だ!!」
リボーン「…なら今日の修業はこれで切り上げるか?
お前に任せるぞ」
その後…彼が修業を二度とすることは無かった。
死ぬ気の到達点に辿り着いたことから、敵がそれ以下のことから修業の必要性を見いだせなくなったのもある。
だがそれ以上に大きいのは…白蘭への偏見と共に、あんな奴の為に修業するのは違うという考えあってのこと。
それらよりも大きいのは…「やっぱり平穏がいい」「楽に生きていきたい」
それだけだった。
そしてそれらがわかった後、仮死状態にして地獄へ見学させにいった。
そこには鬼がおり、一人一人マンツーマン制であり
その魂が二度と同じ過ちを繰り返させないよう無限の辛苦と痛みを、された側のそれらを叩き込んでいた。
鬼「お。お前が地獄行き確定の魂だな。
そん時はオラが担当になるからよろしくな!
最低でも向こう100年は出れねえから覚悟しろよ?がっはっはっはっ!^^」
沢田(嘘だ!こんなの幻覚だ!!)はっはっはっ!
只管走って逃げ続けるツナの目に映るのは
幻覚に決まってる、リボーンとグルなんだという決め付け。
そして…母さんを殺す真似や、こういうことをした怒りだけだった。
鬼「人の心や気持ちにも知ろうともしねえクズなんだな、お前は」
沢田「!何言って」
鬼「善人の言動を取っておきながらお前は全然見ようとしてねえ。
粉骨砕身して、お前の幸せを作り上げている皆も…支えあっての環境だってことも…
全部、楽を堪能することしかできてねえ」